56年ぶりとなる京都府宇治市の「平等院鳳凰(ほうおう)堂」の大規模な修復がほぼ終わり、記念の法要が営まれました。 国宝の平等院鳳凰堂は、おととしから行われていた56年ぶりとなる大規模な修復作業がほぼ終わり、3日から1年半ぶりに内部の一般公開が再開されます。 2日に営まれた記念の法要には、寺や宇治市の関係者などおよそ30人が参列し、僧侶がお経を唱えました。 修復では、柱や扉を平安時代から使われている僅かに茶色を帯びた赤色の塗料で塗り直したり、屋根の上の鳳凰の像に金ぱくを貼ったりして、およそ1000年前の創建当時の姿を忠実に再現したということです。 神奈川県から来た79歳の男性は、「写真で見るよりも落ち着いた華やかさがあり、きれいだと思いました。金色の鳳凰には当時の栄華を感じます」と話していました。平等院の神居文彰住職は、「感無量であると同時に、鳳凰堂を守り抜いていく大きな責任を感じています。