橋下氏の人気を背景に昨年の衆院選で躍進したが、いわゆる従軍慰安婦問題を巡る同氏の発言などで失速、7月の参院選で伸び悩み、結党当初の勢いは見る影もない。地方組織を強化し「風頼み」からの脱却を目指すが、前途は険しそうだ。 「石原さんと考え方が合わないところはいっぱいある。党内も一枚岩ではないが、大きな方向性ではきちっとまとまり、ここぞという時は決定をする」 12日夜、大阪市内のホテルで開かれた地域政党・大阪維新の会のパーティーで、橋下氏は約2500人(主催者発表)を前に声を張り上げた。 日本維新の会は昨年9月、大阪維新の会を母体に国会議員7人が合流して発足。同11月には石原慎太郎・前東京都知事率いる太陽の党が合流し、自民、民主両党に対抗する「第3極」政党として、同12月の衆院選では54議席を獲得、衆院第3党に躍り出た。 ただ、太陽の党との合流は、政策の違いを棚上げしての帳尻合わせの色彩が濃く、