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大阪府の万博記念公園にある岡本太郎「太陽の塔」の内部が修復され、48年ぶりに一般公開された。原始生物からの進化を示す「生命の樹」などの作品は、現代に通じる問いを投げかける。赤い内壁に囲まれた塔内で、ダイナミックに枝を広げる「生命の樹」。鋼管製の本体や幹に、古代から生息するウミユリやアメーバ、恐竜、クロマニヨン人など、183体の生物模型が取り付けられている。高さは約41メートル。黛敏郎作曲「生命

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『カーサ ブルータス』2018年4月号より March 24, 2018 | Vehicle | Chill CARS | photo_Futoshi Osako   text_Fumio Ogawa illustration_Daijiro Ohara 《iPad》のプロトタイプなど〈アップル〉の製品を多く手がけた独〈フロッグデザイン〉社のハルトムット・エスリンガーは、プロダクトがコモディティー化していくことを防ぐためには、カルチャーを生み出すことこそ重要と説いた（『デザインイノベーション』）。 1960年代から80年代にかけての〈いすゞ〉は、心躍るクルマを手がけていて、日常の足にとどまらない、独自のカルチャーを作り出していた。筆頭は68年発表の《1‌17クーペ》で、もうひとつが81年の《ピアッツァ》だ。 卵のようななめらかなフォルム。フラッシュサーフェイスという、サイドウィンドウの段差

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■マティスが認めた才　鮮やか色彩美の世界 幼少期を横須賀で過ごし、渡仏したのちに茅ケ崎で１０２年の生涯を終えた画家がいる。明治２７（１８９４）年生まれの青山義雄（平成８年死去）だ。横須賀美術館が開いている「青山義雄展　きらめく航跡をたどる」では、美の巨匠、アンリ・マティスも認めたという青山の、並外れた色彩感覚で描きだされた鮮やかな油彩画など約１２０点を紹介している。 ◆日本の震災に思い 同館の解説によると、青山は苦学の人だったようだ。１０代半ばから画家を志したが、生活が苦しかったために専念できず、２０代半ばを過ぎるまでは北海道で職を転々とし、肉体労働で生計を立てていたという。 夢を前進させたのは大正１０（１９２１）年。２７歳の春、労働でためたお金でパリへの渡航を実現したのだ。世界各地からパリに芸術家が集まった時代。青山は日本人会に住み込みで働く傍ら、ルーブル美術館に通って巨匠の作品を模写す

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寺田倉庫は5月26日～7月16日、企画展「ル・コルビュジエ/チャンディガール展-創造とコンテクスト-」を「建築倉庫ミュージアム」(東京都品川区)にて開催。開館時間は、11時～19時(最終入館18時)、月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)。 ル・コルビュジエ 牡牛 XVIII 1959年 所蔵 大成建設 「ル・コルビュジエ」は近代を代表する巨匠建築家であるものの、場所の環境や風景、また風土や文化など、計画に関わるコンテクストに多くの注意や関心を持っていたことはあまり知られていないという。特に「チャンディガール」をはじめとする晩年の作品群などでは、こうした関心が同氏の建築・都市デザインの直接的なインスピレーションの源になり、より複雑な全体の生成に寄与しているのが分かるとのこと。 ル・コルビュジエ キャピタル全体図のスケッチ、平面図と遠近法図、説明文つき、チャンディガール、1950～1965年 1

February 15, 2018 | Architecture, Travel | casabrutus.com | photo_Hiroyuki Hirai   text_Housekeeper 2013年6月、富士山が世界文化遺産に登録された。この富士山を「守る」「伝える」「交わる」「究める」ための施設として昨年末に誕生したのが、〈静岡県富士山世界遺産センター〉だ。 展示棟を正面に見た写真。水盤に映すと水の中に雄大な富士がそびえ立つ。施設内には赤い鳥居をくぐって入るが、池の正面を流れる神田川に沿って歩くと〈富士山本宮浅間大社〉入り口にあるもうひとつの鳥居に辿り着く。 場所は富士山のお膝元、静岡県富士宮市。駿河国の一宮である〈富士山本宮浅間大社〉の鳥居に接して建てられた。設計は2014年にプリツカー賞を受賞し、紙管を使った災害時の復興住宅や、フランスの〈ポンピドゥー・センター ・メス〉

国立ゆかりの石彫家 「関敏作品　くにたちMAP」 が完成し、市内各所で無料配布中です。 国立駅前南口ロータリーの時計塔をはじめ、谷保天満宮や市民芸小ホール、せきやビル。 また、東京女子体育大学や市内の幼稚園など、 知らず知らずに関敏（せきびん）先生の作品を目にしている方も多いのでは？ この年末年始は、「関敏作品　くにたちMAP」を片手に、くにたちアート散歩はいかがですか？ 配布場所はこちらで確認を。 MAP拡大版はこちら（PDF）でご覧いただけます。 国立市市制施行50周年記念 公益財団法人　くにたち文化・スポーツ振興財団設立30周年記念事業 2017年12月　第１版発行 【発行】公益財団法人 くにたち文化・スポーツ振興財団 【協力】株式会社 せきや 【制作】国立歩記事業部 国立情報WEBマガジン くにたちハッピースポット http://kunitachi.happyspot.jp/ ht

建築家・藤森照信氏が設計したラムネ温泉館は、のどかな山間の長湯温泉郷でひときわ目を引く温泉施設。焼き杉と漆喰のストライプを施した外壁は、夜になるとほんのりライトアップされ、日中とはまた違った雰囲気に包まれる。一度見たら忘れられないたたずまいは、いまや長湯温泉のシンボルとして愛されている。美術館も併設されているので、休憩タイムも楽しめる。 世界屈指の高濃度の炭酸泉は、泉温32度で入浴直後はひんやりするが、細かい無数の泡に覆われしばらくすると、徐々にポカポカしてくるから不思議。ゆっくり長風呂をするにはもってこいの温泉だ。 浴槽は露天のほか、高温の内湯に家族風呂とバラエティ豊か。家族風呂でも泉温32度のシュワシュワの湯を楽しめる。炭酸による毛根の広がりを保つため、石けんやシャンプーは使わないのがおすすめ。

はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。 どうして自分が「考える人」なんだろう――。 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな