東北電力の女川原発が13年ぶりに再稼働。福島第1原発の事故以来、東日本エリアは初の原発の稼動となった。AI(人工知能)の利用拡大により、省エネでは追いつかないほど電力需要は増加すると見込まれており、2012年6月の原子炉等規制法改正で「原則40年」と定められた運転期間を超えて稼動し続ける高齢原発が増えている。 東北電力は2024年10月29日、東日本大震災の際に停止して以来、13年ぶりに女川原発(宮城県石巻市、女川町)2号機の原子炉を起動し、再稼働させた。30日午前0時過ぎに核分裂反応が継続する「臨界」に達した。3日に原子炉内に計器を搬入する作業中にトラブルが発生、4日朝、原子炉を停止した。当初は12月中の営業運転再開を目指していたが、原因究明を最優先とする。 東日本大震災の発生前、日本には54基の原発があり、日本で使う電力の30%前後を原子力で賄っていた。事故から13年以上が経過した20