伏見憲明さんの連載「太腕繁盛記」。第5回目は、エフメゾに集うノンケたちの不思議な動機について。昔のようにゲイにキワモノを求めて来るのではない、いまどきの若いノンケたちの行動の意味を、のりえママが読み解きます。 最近、どうしてノンケのみなさんが二丁目やゲイバーに来たがるのかに興味があります。もちろん、終戦後の『やなぎ』や『イプセン』の時代からして、ノンケはゲイバーにキワモノを求めて遊びに来ていたわけです。以降も、一部のゲイバーや女装バーはそれを逆手に取り、非日常のお笑いを提供することでノンケ客から儲けを得てきました。 エフメゾはミックスバーですが、残念ながらノンケの欲求を満たすことを目的にはしていません。伏見ママはときに「わかりやすいオカマ接待」をすることもありますが、むしろ、それに安直に笑いを乗せてくるノンケ客を「単純なおつむの子たちね…ププッ」とゲイのお客様と観賞するのをコンセプトにして