===== 「なぜ、僕がニートなのか」を考えたら、自分でも予想以上に興味深い答えが出た。「ざまあみやがれい!メールマガジン」vol.29 ===== メルマガのお返事にて、「僕がなぜニートなのか」というご質問を頂きました。これには他人が聞いて立派な理由など当然あるはずがないわけです。だけど今回、それを自分で整理する上でも考えながら書いてみたいと思います。 まず「なぜニートなのですか?」という質問に答えるならば、「今はとにかく自分のために使える充分な時間がほしい」というのが正直な答えかもしれません。 金銭的に豊かな生活はおいておいて(いきなり逃げですね。ニートの弱いところです)、今は僕は時間に追われない生活を獲得しています。これが欲しくて欲し くてだからニートなのだと思います。その時間に追われない生活の中で、本を読んだりブログを書いたり、考えたり、そういう事をしています。 この「時間に追われ
アイデンティティの経済学その1の続き 第二部はアイデンティティの経済学を4つの実例に即して解説した内容である。僕には最初のケース(士官学校や労働市場のケース)は非常になじみの深いテーマ。拙著の『日本型サラリーマンは復活する』(NHK出版)でもとりあげた社会資本(本書ではこれを「忠誠心」としている)が、賃金の下方硬直性の由来であるとか、あるいは賃金格差があまりなくとも人々はやる気を刺激される、といった制度の説明として利用できる話。ここらへんの話題は実証も豊富であり、本書でもいくつかの業績について注意を促している。 ここでは最後の実例である「差別と社会的排除」について簡単にまとめておく。数日前に研究会が行われたがそこでテーマになったグンナー・ミュルダールはかってアメリカの黒人問題を『アメリカのジレンマ』としてまとめた。本書でも黒人問題(貧困、犯罪率の高止まり、失業問題、教育環境の劣位など)が存
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