原子力学会 原発事故で提言 5月10日 5時5分 東京電力福島第一原子力発電所の事故について、日本原子力学会に所属する専門家たちが分析し、津波に対する具体的な対策を進めるとともに、国の規制機関として、アメリカのNRC=原子力安全規制委員会のような専門性の高い組織を作るべきだとする提言をまとめました。 日本原子力学会は、所属する大学教授などの専門家15人が、福島第一原発の事故を分析し、教訓と課題をまとめました。それによりますと、津波のこれまでの想定を見直すとともに、安全上重要な機器を守るだけでなく、作業の妨げとなった津波で散乱したがれきを除去する重機などもあらかじめ準備すべきだとしています。また、安全や規制の教訓として、▽津波という、影響が大きいが発生の頻度が低いことへの対応が十分考慮されず、▽新たな知見の反映も不十分で「前例踏襲主義」に陥っていると指摘しました。そのうえで、国の規制機関につ