いま出ている『ユリイカ』のメビウス特集でも書いたけど、紙数が足りないのでほとんど言及できなかったのが、メビウスと宮崎駿との関係。まあ、そう遠くない将来になんらかまとめて語る機会もあるかもしれないけれども、少なくとも宮崎駿について語る機会がすぐにやってきそう。まだ準備の段階だけど、7月に本務校のオープンキャンパスで、ミニ講義をする予定です。高校生が主なる対象なので、できるだけなじみやすいテーマにしたく、『風の谷のナウシカ』のマンガ版を利用して、経済学とは何か、それがどうナウシカ世界の解読に役立つのか、構造改革とは、テクノクラート(実務家)や産業政策とは何か、などを織り交ぜて話すつもりです。 マンガ版のナウシカは、従来から経済学者に愛好されていて、野口悠紀雄氏の「『風の谷のナウシカ」に関する主観的一考察」(『超整理日誌』所収)や、稲葉振一郎さんの『ナウシカ解読』などはその代表作でしょう。この両