病気や体質が原因で卵子がない若い女性のため、第三者の卵子提供による体外受精を支援する民間団体が神戸市中央区に設立され、15日からボランティアによる卵子提供者(ドナー)を募る。医学的な条件が合った患者に提供する。国内で卵子を募集・提供する団体は初めてという。 生まれつき卵巣の機能が低下している「ターナー症候群」患者の家族らが、医師や弁護士らの協力で「卵子提供登録支援団体(OD‐NET)」を立ち上げた。同市中央区の英ウイメンズクリニックなど全国5施設が協力医療機関となる。 提供を受けられるのは同症候群や、若くして月経が止まる早発閉経により、40歳未満で卵子がないと診断された女性。加齢に伴う不妊は対象外となる。すでに20人がOD‐NETに登録されており、当面新規募集はしない。 15日から募集するドナーは35歳未満が条件。報酬などはないが、人工的に排卵を誘発する薬の投与や針による卵子の採取など体に