概要 2023年度(令和5年度)に小学校の歴史学習で使われる教科書は、教育出版『小学社会⑥』、東京書籍『新しい社会 6 歴史編』、日本文教出版『小学社会6年』の3冊が発行されている。 小学校歴史教科書の概要については、学習内容や方法を定めている小学校学習指導及び教科書制度を踏まえて、すでに以下のウエブサイトで整理している。 ・【教科書と城】小学校歴史教科書に登場する「城」の紹介~学習指導要領と教科書制度を踏まえて~ 本稿では、小学校歴史教科書に取り上げられている城の本文やコラムでの記述内容、写真・イラスなどの扱いが、教科書によってどのように違うのかについて探究する。 3社の教科書すべてに登場する城 『教育出版』・『東京書籍』・『日本文教出版』の教科書すべてに登場する城は、吉野ヶ里遺跡(弥生時代)、鎌倉武士の館及び元寇防塁(鎌倉時代)、安土城(安土桃山時代)、江戸城(江戸時代)の5城である。
![【教科書と城】小学校歴史教科書の「城」の扱いを探究する~3社の教科書の比較から~](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9041c25980636034e4bb09cdbcfc84c62951ad10/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsanadada.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F75588adb3fca94850a1a28118d05d129-1.jpg%3F20230814165556)