二十八日に「国府宮はだか祭」が開かれる稲沢市の尾張大国霊(おおくにたま)神社(国府宮)に、瀬戸市から五十四年ぶりに大鏡餅が奉納される。もち米約五トンはすでに収穫され、精米を待つ。成形、飾り付けされた後、祭り前日の奉納パレードで国府宮に運ぶ。主催の瀬戸市奉賛会は「準備は順調で、いよいよ本番だ」といい、まちの機運が高まってきた。 大鏡餅奉納は、予算七千万円をかけたプロジェクトで、同市奉賛会(会長・成田一成瀬戸商工会議所会頭)が主導する。会によると、一日までに九百三十四の法人、個人が会員になった。 筆頭副会長の水野和郎・瀬戸信用金庫理事長は「五十四年前の奉納は瀬戸の発展の起爆剤にもなったと聞いており、まちの活性化のきっかけになれば。餅つき行事(二十二日)には地元小学生六百人も来る予定で、将来を担う子どもたちも元気づけたい」と意気込む。