兵庫県の明石の庶民の「ソウルフード」の代表格と言えば玉子焼(明石焼)だが、隠れた逸品が「きしめん」だ。明石駅前にある創業55年の専門店「都きしめん」には毎日午前11時になると、人が吸い込まれるように入っていく。きしめんと言えば、愛知県のご当地グルメではなかったか。一体なぜ、明石できしめんなのか。(松本寿美子) 明石駅構内の商業施設「ピオレ明石」東館にある都きしめん本店。透き通った黄金色のだしに沈む、薄く平らな麺。箸でつまみ上げて口に運べば、ツルツルッと軽やかなのどごし。店内は年配の夫婦や小さな子ども連れの家族らでにぎわっている。 地元の人たちにその魅力を聞いた。 70代の団体職員男性は「だしにトッピングの花がつおの味が合わさって漂う香りが何とも言えない。明石で勤務していた20代、ほぼ毎日食べた。妻と出会ったのもその頃」。青年期の甘酸っぱい思い出とともに熱っぽく語る。 幼少期から親しんでいた
性的指向や性自認に苦しむ人たちのことを、私たちはどれだけ分かっているだろうか。社会の理解が進んでいないために差別や偏見にさらされる。好奇のまなざしを向けられ、誰にも相談できずに孤立する。周囲からいじめや嫌がらせを受けて思い詰め、自殺へと向かってしまう人もいる現実を。 そんな人たちに寄り添い、安心してもらえる場にしたい。2018年に大阪府守口市に生まれた性善寺(しょうぜんじ)。住職の柴谷宗叔(そうしゅく)さん(67)は「LGBTなど性的少数者が集える寺」を目指している。 「男性記者」から「尼僧」に きっかけは阪神大震災 自身も、幼少期から心と体の性が一致しない性同一性障害に苦しんだ。戸籍上は男性だったが、女性を自認。親にも隠して生きてきた。気持ちが大きく変わったのは、17日に発生から27年が経過した阪神大震災がきっかけだった。 当時は新聞記者の仕事をし、神戸市で1人暮らし。たまたま大阪の実家
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