札幌生まれのバーチャル(仮想)歌手「初音ミク」が北米10都市を巡るコンサートツアーが大人気だ。チケットは軒並み売り切れ、観客総動員数は約3万人に達する見通し。インターネットを通じ国境を越えて活躍する“歌姫”は、抜群の集客力を示している。 ツアーは、歌声合成ソフト「初音ミク」を開発・販売するクリプトン・フューチャー・メディア(札幌)が現地関係者の依頼を受けて企画。4月23日の米シアトルを皮切りに、6月5日のメキシコ市まで計10都市(米国8都市、メキシコ2都市)で開催する。 25日のシカゴでは平日にもかかわらず満席で、グッズなどの売り上げが会場となった劇場の過去最高に達した。米国最後の28日のニューヨーク公演では、昼夜2回の計6千席のチケットは早々に完売し、マンハッタンの会場前には開演待ちのファンが約300メートルも並んだ。 公演は、立体映像である初音ミク以外は人間が生演奏するスタイル。