『ベスト&ブライテスト』という本をご存知でしょうか。大学などで政治学を学ばれた方にはお馴染みかもしれませんが、New York Times のデイヴィッド・ハルバースタムが著した本で、米ケネディ政権がベトナム戦争の泥沼にはまっていく過程を追ったものです。「ベスト・アンド・ブライテスト」とは文字通り「最良にして聡明」という意味で、ケネディ大統領の下で政策決定に関与した優秀な人々のこと。そんな優秀なチームがなぜ誤りを犯すのか?という疑問について考える内容になっています。今日取り上げる『プログラマーのジレンマ』という本を読み始めたとき、真っ先に思い出したのがこの本でした。本書はさながら、プログラム開発版の『ベスト&ブライテスト』と呼べるでしょう。 あえて一言で言ってしまえば、『プログラマーのジレンマ』はよくあるデスマーチのドキュメンタリーです。しかし他の類似書と異なるのは、取り上げられているチー
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