南米アルゼンチンのフェルナンデス大統領が最近、米欧とウクライナ情勢で対峙(たいじ)するロシアや中国を歴訪して首脳会談を行い、米国の専門家らに衝撃を与えた。中国は英フォークランド諸島のアルゼンチンの領有権を支持し、英国は反発。フェルナンデス氏は露政府系メディアに「米国依存をやめる」と語った。米欧と露中の地政学的な対立が中南米にも及んでいる。 ロシアに秋波、一帯一路に参加「アルゼンチンは米国に依存するのをやめなければならない。そこで非常に重要な地位を占めるのがロシアだ」。フェルナンデス氏は2月3日の首脳会談に先立ち、露政府系メディア「ロシア・トゥデイ」(RT)スペイン語放送の独占インタビューにこう語り、プーチン露大統領へ秋波を送った。