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国家基本問題研究所と北朝鮮に関するkanoetatsuのブックマーク (6)

  • 北で秘密資金持ち逃げ事件 西岡力(モラロジー道徳教育財団教授)

    6月、朝鮮人民軍の政治警察である保衛局(保衛司令部から改称)の幹部が北朝鮮の独裁者、金正恩委員長の秘密資金3000万ドル(約48億円)を持ち逃げする事件が発生し、大騒ぎが起きている。 軍の外貨管理者が3000万ドル 今年春頃、北朝鮮は自国で生産する兵器の質を向上させるため、コンピューター制御で動かすCNC旋盤などの精密機械を中国から密輸することを計画した。そのために1億ドルをひそかに北京へ持ち込み、秘密口座で管理していた。ロシアから受け取った砲弾代金などで捻出したなけなしの外貨だった。金委員長がその管理を任せたのが、人民軍保衛局外貨稼ぎ総責任者の朴ウォンイル少将だった。1972年生まれで、故金日成主席の家系につながる人物だといい、金委員長が信頼する権力中枢に位置する幹部だった。 ところが朴少将が6月11日、3000万ドルを持ち逃げして姿を消した。すでに中国を出国し、第三国に逃げた。これより

    北で秘密資金持ち逃げ事件 西岡力(モラロジー道徳教育財団教授)
  • 【第1057回】北朝鮮で飢饉、死者続出

    北朝鮮では今、すさまじい糧難が発生し、首都平壌を含む全国で餓死者が続出している。軍将校、安全員(警察)、保衛員(政治警察)の家族への糧配給が昨年11月頃から止まり、今年6月からは人への配給も止まった。兵士も乏しい事で飢えている。このような飢饉の状況を日韓国のマスコミはほとんど伝えていない。 韓国には北朝鮮内部と随時連絡を取っている脱北者人権活動家らがいる。北朝鮮向け短波ラジオを主宰する金聖玟自由北韓放送代表もその1人だ。金代表が7月初め、北朝鮮内部の複数の情報源から聞いた飢饉の状況を紹介する。 ●崩壊した糧配給制 北朝鮮では1995年から98年頃までに300万人以上が餓死した。それを「苦難の行軍」と呼んでいる。その後、糧配給制は完全に崩壊した。2002年7月、金正日政権は配給所に米が回ってくるようにしようと、米の国定価格を実態に合わせ、1キロ当たり8銭(0.08ウォン)から

    【第1057回】北朝鮮で飢饉、死者続出
  • 【第31回】朝鮮高校の無償化を許してはならない

    国基研評議員 荒木和博 元教員がヘロイン密輸を計画 福井県小浜市から地村保志さんと浜(現姓地村)富貴恵さんが拉致される3日前の昭和53年7月4日、在日朝鮮人青年Aが成田空港で逮捕された。大量のヘロイン密輸事件だった。この事件は、広島朝鮮高校教員で朝鮮青年同盟県委員長でもあった金徳元という在日朝鮮人が計画したものである。Aの弁護人になったのが川人博・現特定失踪者問題調査会常務理事だが、川人弁護士によれば、Aは極めて真面目な青年だったといい、著書『金正日と日の知識人』(講談社現代新書)にもその時のことが書かれている。 この事件は教員という立場を悪用したものである。金徳元は事件発覚後、全国指名手配されたが、逮捕されなかった。北朝鮮に密出国した可能性も考えられる。そして、Aと、金徳元の教え子でAにパスポートを提供した元在日の青年の2人に、すべての刑事責任が押しつけられた。 学校が犯罪の拠点に

    【第31回】朝鮮高校の無償化を許してはならない
  • 【第973回】北朝鮮の核の脅しに屈してはならない

    10月10日、北朝鮮は9月25日から10月9日まで合計7回行われたミサイル発射について、金正恩総書記が現地で指導した「戦術核運用部隊の軍事訓練」だったと明らかにした。 私が繰り返し指摘しているように、北朝鮮のミサイル発射には国防科学院の試射と軍の訓練の2種類がある。核ミサイル開発は軍でなく党軍需工業部の下にある国防科学院が担当し、開発段階で試射を行う。開発が終わって実戦配備した後に軍が訓練を行う。今回、「訓練」と発表されたのは、これらミサイルが開発を終えて実戦配備されたことを意味する。 ●発射ミサイルに模擬核弾頭 北朝鮮は昨年から今年8月までに26回ミサイル発射を行っていた。しかし、その大部分は試射だった。(昨年から今年4月まで20回のうち2回だけが「鉄道機動ミサイル連隊の検閲射撃訓練」、5月から8月の6回は公式報道がなかった)。 今回発射されたミサイルには模擬核弾頭が搭載されていた。目標

    【第973回】北朝鮮の核の脅しに屈してはならない
  • 【第967回】未確認の拉致被害者を忘れるな

    2002年9月17日、小泉純一郎首相(当時)が平壌を訪問、北朝鮮の金正日総書記(当時)は拉致を認め謝罪した。だが、北朝鮮側は5人生存、8人死亡と一方的に告げた。これは虚偽を含んでいる。同年10月、蓮池薫さんら5人が24年ぶりに帰国を果たして以来、拉致被害者は誰一人として帰国できていない。 小泉訪朝は画期的な出来事ではあったが、拉致問題の解決には至らず、むしろその問題の根深さを浮き彫りにした。 その最たるものが、未確認の拉致被害者が相当数いる可能性が浮上したことである。5人の中に、拉致被害者だと誰も認識していなかった曽我ひとみさんが含まれていたことがきっかけである。曽我さんとお母さんのミヨシさんは単なる失踪だと考えられていた。 ●連れ去りは北朝鮮の体質 曽我さんの件が知られるようになって「うちの子が、夫が、兄が、妹が失踪している」という相談が相次いだ。当時、その情報の入力をたまたま私がするこ

    【第967回】未確認の拉致被害者を忘れるな
  • 核先制使用宣言は金正恩の恐怖の産物 西岡力(モラロジー道徳教育財団教授)

    北朝鮮は9月8日、最高人民会議(国会)で核兵器使用条件などを定める「核戦力政策に関する法令」(以下「核法令」)を採択し、党総書記の金正恩が「核放棄のための交渉はあり得ない」「核はわれわれの国威であり、国体であり、共和国の絶対的な力である」とする施政方針演説を行った。法令と演説を詳細に分析すると、金正恩政権の置かれた苦境がよく分かる。 金正恩は今、二つのことに恐怖を感じている。第一に、韓国の尹錫悦政権成立後に急速に正常化した米韓軍事同盟への恐怖だ。第二が、制裁と国境封鎖で生活難に苦しむ人民の不満が高まっていることへの恐怖だ。 米韓軍事同盟への恐怖 まず、第一について見ていこう。核法令では、核の先制使用もあり得ることを明文化する五つの「核使用条件」が定められた。 相手が核攻撃をしてこなくても、核以外の大量殺りく兵器による攻撃を受けるか、それが差し迫ったと判断される場合、あるいは「国家指導部と国

    核先制使用宣言は金正恩の恐怖の産物 西岡力(モラロジー道徳教育財団教授)
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