車道や歩道に整備され、慰霊碑なども一切置かないことが決まった銃撃現場=7月、奈良市毎日多くの人が行きかうJR東京駅には、床に「マーク」をした場所が2つある。1つは丸の内南口改札近くで、首相の原敬(たかし)が青年に短刀で襲われた現場に小さな丸い印がある。大正10年11月4日、原は右胸を刺され、ほぼ即死だった。「平民宰相」と呼ばれた原の暗殺後、軌を一にするように日本の政治はきな臭くなっていった。 もう1つは東北・上越・北陸新幹線の改札近くで、昭和5年11月14日、風貌から「ライオン宰相」と呼ばれた首相の浜口雄幸(おさち)が右翼の青年から腹部に銃撃を受けた。この傷がもとで首相を退任し、翌6年8月に死去した。その後、犬養(いぬかい)毅首相らが暗殺された五・一五事件(昭和7年)といったテロの時代に突入した。 いずれも普通に歩いているとなかなか気づかないが、近くには事件を伝える銘板がある。この目印や銘
【台北=矢板明夫】台湾の邱国正国防部長(国防相に相当)は5日、「中国の航空機やドローンが台湾の領空に侵入した場合、台湾側は中国による第1撃だとみなして、対抗措置を講じる」と表明した。 邱氏は同日、台湾の立法院(国会)で、与党、民主進歩党の議員から「敵方(中国)の飛行機が領空に侵入した場合でも、第1撃とみなすか」と聞かれた際に「そうだ」と答えた。 邱氏によれば、台湾側はこれまで敵の発砲を「第1撃」とみなしてきたが、中台両岸の軍事的緊張が高まったことを受け状況が変わり、敵の飛行機による領空侵入を「第1撃」とみなすようになった。邱氏はさらに「わが軍にはレッドラインがあり、(中国が)レッドラインを越えれば、対抗措置を取る」とも表明した。ただ、対抗措置の詳細については言及しなかった。 中国軍機は近年、台湾海峡付近で挑発行為を繰り返しており、これまでに台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したほか、台湾海
「アベサンのことが忘れられない。アベサンがクアッドを作った」。9月27日昼、東京・元赤坂の迎賓館。首相の岸田文雄との会談で、インド首相のモディは銃撃された元首相、安倍晋三への敬愛の念を込め、こう呼んだ。今にも泣き出しそうな表情だった。 軍事的に台頭する中国への対抗軸となる「自由で開かれたインド太平洋」とその中核をなす日米豪印の協力枠組み「クアッド」は、いずれも安倍が首相在任中に提唱したものだ。 岸田は26~28日の3日間で、安倍の国葬(国葬儀)に参列した計38の国・地域、国際機関の代表と「弔問会談」を重ねた。相手が「安倍氏の遺産を自分たちが引き継ぐ」と語るのを何度も聞き、岸田も安倍外交の継承を誓った。官邸幹部は「安倍さんの力を見せつけられた」と振り返る。
東京地裁=千代田区霞が関東京都新宿区歌舞伎町のビル屋上で昨年11月、男性を集団で暴行し死亡させたとして傷害致死罪に問われた無職、関口寿喜被告(27)の裁判員裁判の判決が7日、東京地裁で言い渡される。対人関係に悩み、親との不仲で実家も追い出された被告が行きついたのは、居場所のない若者が集う歌舞伎町の「トー横」。同じような境遇の少年らをボランティアで支援する裏で、「友達」への凄惨(せいさん)な集団リンチに加担していた。 7時間も暴行「正座しろ!」
沖縄県の玉城デニー知事(右)と面談し、要望書を受け取る浜田靖一防衛相=9月28日、沖縄県庁(市岡豊大撮影)浜田靖一防衛相が8月の就任後初めて沖縄を訪れた。先の大戦で激戦地となり、在日米軍基地が集中する沖縄本島では防衛政策に地元自治体の理解を得ることは常に国の最重要課題であり、歴代防衛相は就任直後に訪問してきた。浜田氏は今回、「なるべく多くの自治体首長らと会う」と事務方に指示。9月28、29の両日で計10人と面会する過密日程をこなした。同行した記者が首長らの面会で見たものとは-。 「できるだけ早く機会をとらえ沖縄を訪問し、自らの目で現地を確認し、地元の皆さまとお話しさせて頂きたいと考えている」 浜田氏は同月13日の記者会見で、沖縄の地元紙から沖縄訪問について問われたが、公式日程が未公表だったため「決まっていない」と答え、こう続けた。言葉には沖縄への配慮がにじむ。
ゼロコロナ政策は人命よりも重いのか-。中国世論に広がる疑念をさらに増幅させる事件が起きた。9月18日未明、中国西南部の貴州省で大型バスの横転事故が発生し、乗員乗客47人のうち27人が死亡。惨事に遭ったのは、新型コロナウイルス対策で隔離施設に強制的に移動させられていた住民たちだった。犠牲者は強権的なゼロコロナ政策に翻弄される人々の象徴となり、同情と当局への怒りが中国社会に広がっている。 事故はどのような状況で起きたのか。中国のニュースサイト「財新網」によると、1990年代生まれのある女性は同17日夜8時頃、集合住宅を訪れた防疫担当者に、数日間の隔離のため荷物をまとめるよう通知された。居住区内に「汚染源」があるためだという。女性が住む棟の住民たちは、濃厚接触者と濃厚に接触した「二次接触者」とみられたようだ。 住民たちは青色の防護服を着て荷物を抱え、慌ただしく大型バスに乗り込んだ。どこに向かうの
【読売新聞】 東大大学院の伊藤武教授と田中理・第一生命経済研究所主席エコノミストが4日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、先月のイタリア総選挙で第1党となった極右野党「イタリアの同胞」の党首で、イタリア初の女性首相となる見通しの
北朝鮮の発射した弾道ミサイルが青森県上空を通過し、日本列島の東約3200キロの太平洋に着弾した。 日本の領土を飛び越える発射は5年ぶり7回目だ。飛距離は過去最長の約4600キロで、米軍の重要基地がある西太平洋のグアム島を射程に収める。直接的な被害は確認されていないが、日本や米国、国際社会に対する重大な挑発、挑戦であり絶対に認められない。 北朝鮮は国連安全保障理事会決議に従って、直ちに核・ミサイル戦力を放棄すべきだ。 岸田文雄首相は「わが国の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威で、断じて容認できない」と北朝鮮を非難した。 自衛隊の山崎幸二統合幕僚長と来日中のアキリーノ米インド太平洋軍司令官が会談し、緊密な連携を図ることで一致した。政府は北朝鮮に厳重に抗議した。 松野博一官房長官は、年末に予定する国家安全保障戦略などの改定を通じて、反撃能力を含め検討し、「スピード感を持って防衛力を抜本的に強
日本人にとって「55」は、半世紀以上も特別な数字であり続けた。22歳はその歴史に、終止符を打ってくれた。 プロ野球ヤクルトの村上宗隆が、3日の今季最終戦で日本選手の最多記録を更新する56号本塁打を放った。 打率、打点も首位で今季を終え、令和初、史上最年少での三冠王を達成した。圧巻の一語に尽きる活躍だった。心からの拍手を送る。 昭和41年に結成され、日本のお笑い界を席巻した「コント55号」は、王貞治さん(巨人)が39年のシーズンに放った日本選手最多記録の55本塁打に由来する。 5年目の村上が入団時からつける背番号「55」には、王さんの記録を超えてほしいという首脳陣の願いが込められていた。 60年にバース(阪神)が54号を放ち、残り2試合を巨人と戦った際は、9打席で6四球と勝負を避けられた。55号で並んだローズ(近鉄)とカブレラ(西武)も同様の光景が見られた。「55」はオールドファンにとって昔
参院選の遊説中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の国葬が9月27日、厳粛に営まれた。吉田茂元首相以来55年ぶり、首相経験者としては戦後2例目となる国葬には内外から4200人が参列した。世論調査では政府の説明不足などから反対意見も一定数を占めたものの、全国各地に設けられた一般向けの献花場には多くの人々が足を運び、一般で募られたデジタル献花も50万人を突破した。反対派は当日も集会やデモで政治的なアピールを行ったが、この日の儀式で最も説得力を持ったのは、心を込めて故人を送る礼節ではなかっただろうか。 産経は国葬当日の27日付で「礼節ある日本の姿を示したい」と題し、「国際的、歴史的視野に立てば国葬で送ることこそ、最もふさわしい」と説いた。さらにジョージアの駐日大使がツイッターで発信した「故人に対する目に余る言動に心を締め付けられております」「今は政治ではなく日本全体の姿が試される局面です」との言葉を引用
新型コロナの感染拡大の影響で医療逼迫のニュースが連日報じられています。東京では中等症の患者さんでも自宅待機とされており、この混乱はしばらく収まりそうにありません。ですが、病床数が足りず「救える命も救えない」と慌てふためいている一方で、国が予算削減の名目の下、自衛隊病院を廃止・縮小しようとしているのを皆さんご存知でしょうか? 病床逼迫に対応するため新たに「野戦病院」の設置も検討されているなかで、「すでに決まっていることだから」と杓子定規的な前例主義で、廃止・縮小に向け強引に突き進んでいく官僚の「思考停止」……。これが今回の自衛隊の“敵”です。 自衛隊病院の数は陸海空で合計15。有事の戦時治療を目的に防衛省内に設置されましたが、このほかにも、隊員の健康管理、身体的な能力の把握、CBRNEテロ対処など、自衛隊の要となる機能を有しています。病院の廃止が決められたのは、リーマンショックのあった翌年の
今年8月に起きた長崎県雲仙市における土砂災害でも、自衛隊が人命救助のため派遣された(自衛隊 大村駐屯地Twitterより) 毎年、夏になると豪雨災害が繰り返されています。特にこの10年は「記録的豪雨」や「避難指示」といったニュースの見出しを目にする機会が増え、自衛隊員が災害派遣で投入されるケースが格段に多くなりました。 この夏、静岡県熱海市で発生した土砂災害では、7月3日から31日の間に延べ9000人以上の隊員が現地入り。8月に入って起きた青森県風間浦村の土砂災害でも、孤立した集落への救援物資輸送のため派遣されました。このほか、河川の氾濫で市街地に水が溢れ出た佐賀県や土砂崩れの起きた佐賀県、さらには、新型コロナウイルスで医療逼迫が起きた沖縄県にも隊員が災害派遣で投入されるなど、自衛隊は絶え間なく出動要請に応えています。 この結果、自衛隊員のお盆休みは吹っ飛んでしまいそうです。ほとんどの若い
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。東京五輪開会式の直前に東京上空を飛行したときは、多くの東京都民が空を見上げその雄姿を目に焼き付けた 東京オリンピック2020の開会日、ブルーインパルスが美しいアクロバット飛行を演じ、東京の空に5色のスモークで五輪のシンボルマークを描いてくれました。ブルーインパルスが東京の空を飛ぶのは1964年の東京五輪以来、57年ぶりです。コロナ禍の閉塞感を吹き飛ばすような展示飛行に、多くの人が大空を見上げ、「キレイ!見えたっ!」とそこかしこから歓喜の声が上がりました。ブルーインパルスのあの五輪演目ではパイロットは所定のポイントについたら号令がかかります。「スモーク・ナウ」という号令で始まる神業です。雲や気流のあるなか、美しい絵を大空に描くブルーインパルスは熱い感動を与えてくれました。8月24日のパラリンピックの開会式にも飛行予定があるそうです。晴天
さる2月1日、中国は海上警備を担う海警局に武器使用を認めるという法律を施行しました。4月には海警局の権限を強化する海上交通安全法を改正。この9月から施行されるこの法律では「外国船が中国の領海の安全を脅かす可能性があれば退去を命じることができる」とされ、さらに「違反した船を追跡すること」も認めています。 日本の海上保安庁のものより排水量の大きな中国公船は、常に数隻のローテーションで日本の南西諸島沖の海域を周回しています。中国が領土領海を一方的に主張する海域で漁を行う日本漁船の不安はいかばかりか……。日本漁船が拿捕され拘束されたらどんな目に遭うのかを想像すると、出漁できない気持ちもわかります。 先ごろ、中国共産党の100周年記念演説のなかで、習近平国家主席は「中国人民はこれまでに一度も他国の人民をいじめ、抑圧し、隷属させたことはなく、これは過去にも、現在にもなく、また今後もありえない」と述べま
「歴史を鑑に未来を切り開くとき、必ず国防と軍隊の近代化を急がなければならない。強い国には強い軍がなければならず、軍強くして初めて国家は安泰となる。党が銃を指揮することを堅持し、自らの人民の軍隊を建設することは党が血と火の闘争のなかで見出した揺るぎない真理である」 7月1日に行われた中国共産党100周年の記念式典で、習近平国家主席はこう演説しています。真正面から軍拡と近代化を推し進めるという強い宣言でした。 当コラムは「自衛隊の”敵”」という名の連載です。そう考えると、この中国共産党100周年記念行事に触れないわけにはいかないでしょう。やはり、周辺諸国のなかで日本の領土領海を一方的に「核心的利益」と呼んでいる中国共産党の動向は無視できません。 「強い国には強い軍がなければならない。強い軍があれば国家安泰だ」という内容は、とても日本では言えない「正論」です。心の奥底で日本人は「国防を強化できた
2021年7月3日に静岡県熱海市を襲った大規模な土石流は甚大な被害をもたらしました。今もなお安否のわからない方がたくさんいますが、そんな懸命な救助活動が続けられるなか、「雨の中、泥だらけになりながらよく頑張ってくれました」「本当にありがとうね」というコメントが、航空自衛隊浜松基地のTwitterにたくさん寄せられています。 災害派遣の自衛隊員に対してではありません。行方不明者の捜索に駆り出されている災害救助犬に対してです。 なかには、「お疲れ様。きれいに洗ってもらって、ご褒美とおいしいごはんをもらうんだよ」といったコメントもあります。今回の災害派遣では、自衛隊員ではなく、彼ら自衛隊の災害救助犬たちが注目されました。 瓦礫のなかに人がいないか泥まみれになって探す救助犬に災害犬用のブーツを履かせてほしいという声も多く寄せられました。土砂崩れの現場の泥には、割れたガラスや折れた木、曲がった金属類
自衛隊の“敵”と聞いて、皆さんはどんな“敵”を思い浮かべますか? 日本の排他的経済水域に幾度となくミサイルを撃ち込んできた北朝鮮、尖閣諸島や南シナ海を我が物顔でのさばり続ける中国、日本漁船を無慈悲に拿捕するロシアなど、日本の領空、領海に勢力を拡大しようと虎視眈々と目論む国はいくつもあります。ですが、これらの国々が「自衛隊の“敵”」と言えるのでしょうか? 日本は「仮想敵国」を設定していないことになっているので、これらを“敵”とストレートに言い切ることはできません。自衛隊でも長らく「対象国」というよくわからない呼び名を使っていますから。 自衛隊の設立目的は自衛隊法3条の1項に規定されています。それによると、自衛隊は「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たる」組織であるとのことです。 「国の安全を保つために日本国を防
毎年減り続けているとされるコメの需要。農林水産省の表現を借りると「主食用米の全国ベースの需要量は一貫して減少傾向にある。最近は人口減少等を背景に年10万トン程度に減少幅が拡大」ということになっている。 需要が減っているので需給を均衡させ、価格を維持するために主食用米の生産を減らす政策が続けられている。いわゆる入口対策と称されるものだが、それに投じられる税金はなんと年間3500億円にもなる。 供給量を減らしてコメの価格を維持するためにこれだけの巨額な税金が投じられているのだが、不思議なことは農水省が言うコメの需要とは一般人の感覚からすると首をかしげてしまう事例が多い。例えば需要が増加している冷凍米飯や米粉は農水省の判断では「主食用」とは見做されない。この分野がいくら増えてもコメの需要増加とはならないのだ。 なにをもって主食用の需要と見做すのか、その根拠となっている「需給調整要領」はこれまで全
ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領に最も打撃を与えるものは何か。国際社会の対露経済制裁はむろん重要だが、強い効果が出るには相当の時間がかかる。実際の戦場で露軍を敗退させることこそが、「強い指導者」で通ってきたプーチン氏の威信を傷つけ、エリート層の動揺や離反につながる。 露軍が東部ハリコフ州から撤退した9月、ロシアではエリート層や政権支持層の不協和音が表面化した。 政府系テレビの討論番組では元下院議員が「ウクライナ軍を打ち負かすのは不可能だ」と述べ、停戦協議を始めるよう訴えた。「全て順調に進んでいると聞かされてきたが、今日のようなこと(撤退)を半年前に想像できただろうか」(政治学者)との声も出た。政権の強い統制下にあるテレビで、こうした発言が出るのは異例だ。 他方で対外強硬派からは、プーチン政権が「戦争」や「国家総動員」を宣言せず、中途半端に軍事作戦を行っているとの批判がテレビやイ
北朝鮮が今年1月に実施した中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験(朝鮮中央通信=共同)【ソウル=時吉達也】北朝鮮は4日、約5年ぶりに、中距離弾道ミサイルを高角度の「ロフテッド軌道」ではなく通常角度で発射する実験に踏み切った。専門家は2017年当時に不十分だった技術改良が進み、米国を射程とする大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成にも一歩近づいたとの見方を示す。 北朝鮮は今年3月に「通常の軌道なら1万5千キロ以上飛行する」(防衛省)新型ICBMを発射した際にも、ロフテッド軌道により飛距離を千キロ程度に抑制。これまで通常角度でのICBM発射を行っていない。 「周辺国の安全を考慮した」などと主張しつつ米国を過度に刺激しない政治的な思惑もうかがわれる一方、ロフテッドと通常軌道では弾頭部が大気圏に再突入する際の時間や衝撃に違いが生じることから、必要な技術が確立していない可能性も指摘されている。
自民党の二階俊博元幹事長が産経新聞のインタビューに応じ、7月に死去した安倍晋三元首相の政治手腕などを振り返った。 ◇ 安倍元首相が亡くなった当日のことは、頭が真っ白になってしまい何も覚えていません。まことに急激で、あり得ないことが起こったのだから…。本当に残念で、悔しいですよね。いくら言葉を尽くしても許しがたいことです。 私は自民党幹事長時代に「ポスト安倍には誰がふさわしいか」という質問を受けたときは、常に「安倍首相の後は安倍首相だ」と言っていたほど、彼の手腕を評価していました。 政権の安定には党内の不協和音が出ないように注意しなければならないのですが、安倍さんの下、党が一致団結していたのは間違いない。安倍さんが普段からあらゆる方面に細やかに配慮していた証しだと思います。私も幹事長として仕事しやすかったですね。 安倍さんが外交に極めて熱心だったのは、極めて当然のことです。首相にとって一番重
【読売新聞】 パソコンやスマートフォンなどの普及により、9割の人が「言葉や言葉の使い方が影響を受ける」と考え、うち9割近くが「漢字を手で正確に書く力が衰える」と答えたことが、文化庁の調査で分かった。同庁は30日、2021年度の「国語
【読売新聞】編集委員 伊藤俊行 何度も「終わり」を宣言された「戦後」の空気が、今も漂っている。 岸田文雄首相が「5年以内の防衛力の抜本的強化」を掲げたことで光が当たるようになった防衛産業を取り巻く環境のことだ。 1956年「経済白書
北朝鮮は9月8日、最高人民会議(国会)で核兵器使用条件などを定める「核戦力政策に関する法令」(以下「核法令」)を採択し、党総書記の金正恩が「核放棄のための交渉はあり得ない」「核はわれわれの国威であり、国体であり、共和国の絶対的な力である」とする施政方針演説を行った。法令と演説を詳細に分析すると、金正恩政権の置かれた苦境がよく分かる。 金正恩は今、二つのことに恐怖を感じている。第一に、韓国の尹錫悦政権成立後に急速に正常化した米韓軍事同盟への恐怖だ。第二が、制裁と国境封鎖で生活難に苦しむ人民の不満が高まっていることへの恐怖だ。 米韓軍事同盟への恐怖 まず、第一について見ていこう。核法令では、核の先制使用もあり得ることを明文化する五つの「核使用条件」が定められた。 相手が核攻撃をしてこなくても、核以外の大量殺りく兵器による攻撃を受けるか、それが差し迫ったと判断される場合、あるいは「国家指導部と国
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く