ウクライナへの侵攻で国際社会からの孤立が深まるロシアの宇宙機関トップが、米国の経済制裁によって国際宇宙ステーション(ISS)が墜落する可能性に言及し、波紋を広げている。宇宙開発分野では世界トップクラスの技術を有してきたロシアだが、「恫喝(どうかつ)」の背景には、西側諸国の経済制裁や民間企業の参入で今後の技術開発が苦境に立たされるとの危機感があるようだ。 ◇ 「われわれとの協力関係を断ち切った場合、制御不能な軌道からのISSの降下や、米国領土への落下を誰が防ぐのでしょうか」 宇宙船を載せたロシアのソユーズロケット(共同)ロシア国営宇宙開発企業、ロスコスモスのドミトリー・ロゴジン社長は2月25日、米国によるロシアへの経済制裁を受けツイッターでこう投稿した。ロゴジン氏は、経済制裁がロシアの宇宙ビジネスにも及んだ場合にロシアの宇宙用機器に他国がアクセスできなくなったりロシアの宇宙船を他国が使用でき
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