テロなどに対応する陸上自衛隊の特殊部隊「特殊作戦群」が8月、オーストラリア陸軍の特殊作戦コマンドと実動訓練を行っていたことが明らかになった。極めて高い能力を誇るとされる特殊作戦群だが、行動は徹底的に秘匿されており、訓練実績が公表されたのは初めて。識者は公表の狙いについて、「覇権主義を強める中国への抑止力だ」と指摘した。 ◇ 陸自の発表(6日)によると、特殊作戦群はオーストラリアで射撃訓練などを行った。詳細は明らかにしていない。両国は公表にあたり、運用能力や隊員個人が特定される情報を除くことで合意したという。 陸自トップの吉田圭秀陸上幕僚長は「訓練は連携の発展、深化を示す象徴的なもの。他国との訓練で伸ばさないといけない点の気付きを得られる。作戦遂行能力を高めるうえで有効」「これまで保全に関する規則を厳格に適用し、抑制的な情報発信にとどめていた。運用を見直した」と記者会見で語った。 特殊作戦群
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