23日、台北市で行われた香港を支援するデモに参加する李孟居氏(右)台北市中心部の繁華街、西門町で23日午後、香港で同日施行された、スパイ活動などの防止を目的とする国家安全条例に抗議するデモが行われた。台湾在住の香港人らを中心に約100人が参加した。「悪法を非難する」などと力強いシュプレヒコールをあげる人の中に、51歳の台湾人男性、李孟居氏の姿があった。 「私の身に起こった悲劇を二度と繰り返さないために、今は声を上げなければならない」と語った李氏は2019年夏、いわれのない罪で中国当局に拘束され、約4年間、台湾に戻ることができなかった。 台湾北部、新竹市出身の李氏は中国当局に拘束されるまで、台湾のハイテク企業の幹部として香港に駐在していた。中国側の顧客と打ち合わせをするため、毎週のように隣接する広東省深圳(しんせん)市に出張していた。19年8月20日、いつもと同じように深圳を訪れたが、入境時