[フランクフルト 14日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は14日、ECBの国債購入拡大にあらためて反対するとともに、国際通貨基金(IMF)への融資枠拡大は、欧州以外の国も資金拠出を行う場合に限り実行可能との考えを示した。 総裁は記者団に対し、ECBの責務により国債の無制限購入はできないとし、実施すればインフレ高進は免れないことを過去の経験が証明していると指摘。「規則を破ることで、信頼を獲得できるというのは、驚くべき考えだ」と述べた。 また周辺国への支援を拡大するようECBへの圧力が高まっていることについては、アルコール依存症患者を引き合いに出し「明日から酒を断ち、ルールを守るから今夜は飲ませてくれとせがむアルコール依存症患者に対し、酒を与えることが賢明な判断だと思わない。患者の問題解決への意欲を損ねてしまう」と述べた。
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