沖縄に差別的とも言える発言をした米国務省の日本部長、メア氏が10日、更迭された。ルース駐日米大使も沖縄を訪れ謝罪したが、県民の不信感はぬぐえないままだ。米軍基地の過重負担の中、米国の支配者意識を感じ取った県民の怒りは収まりそうにない。 米軍普天間飛行場がある宜野湾市で夫と美術館を運営する佐喜真加代子さん(62)は「メア氏は沖縄の歴史を全く勉強していない。発言は植民地支配の意識そのもので、日本全体が侮辱されている」と厳しく批判した。 日米合意で普天間飛行場の移設先とされた名護市辺野古で座り込みの反対運動を続ける「ヘリ基地反対協議会」の安次富浩・代表委員(64)は「米国は火消しに躍起だが、メア氏の発言こそが米国の本質だ。『ゆすり、たかり』という言葉は、そのままお返ししたい」と強調した。【櫻井よしこ 菅首相に申す】メア発言の真意