発足したばかりの第2次野田改造内閣の目玉とされるのが、防衛相に就任した森本敏・拓殖大大学院教授(安全保障論、71歳)だ。森本氏はテレビ番組のコメンテーターでもおなじみで、野田佳彦首相は、閣僚名簿を発表する会見で「改めて申し上げるまでもなく、安全保障に関する我が国の第一人者のひとり」と紹介。 参院での問責決議を受けて交代に追い込まれた田中直紀前防衛相が国会で「素人」と評されたのは対照的だ。自民党の受け止め方も、これまでとは若干違っているようだ。 外務省退職後に民間研究者としてのキャリア築く 森本氏は防衛大学校を卒業後、航空自衛隊に入隊。その後外務省に出向し、後に正式に外務省に入省している。在米日本国大使館一等書記官、情報調査局安全保障政策室長などを経て外務省を退職した1992年に、野村総合研究所の主席研究員として民間の研究者としてのキャリアをスタート。慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科