新型コロナウイルスの影響で、以前より利用者数は減少しているのだろう。それでも、スーツケースを引いた乗客が足早にタクシーに乗り込んでいく姿が散見され、そのたびに待ち車両が後尾から続々と乗り場へと入ってきていた。 東京で11月28日から始まった時短要請の影響もあり、横浜でも11月最終週の週末は壊滅的な状況だったという。それでも総じてみれば、利用者の推移や売り上げはそこまで悪くない、という声も聞こえてくる。12月最初の週末、横浜駅西口を拠点に3つのタクシーを乗り継ぎ、ドライバーにコロナ禍の横浜の事情を聞いた。 人口とタクシーの需給バランスがとれている 神奈川県タクシー協会に登録されている横浜地区のタクシー業者は約100社。人口密度で東京23区に次ぐ全国2位の横浜は、東京の約4万5000台に対して約7000台(神奈川県で約1万3000台)のタクシーが稼働する。 2015年度の数値だが、神奈川県では