東京大学大学院情報学環の特任助教の研谷紀夫氏(以下、研谷氏)が、2009年2月に『デジタルアーカイブにおける「資料基盤」統合化モデルの研究』(以下、『DA研究』)を勉誠出版から出版されました。今までデジタルアーカイブを博士論文のタイトルにしているのは、国立国会図書館の博士論文から検索したところでは卞彰秀(ビョン・チャンス, 京都市立芸術大学, 2003)*1と権修珍(ゴン・スウジン, 立命館大学, 2005)*2、と研谷氏の3人でした。研谷氏が2007年に同大学院学際情報学で発表した博士論文が、初めて書籍化されたのですが、デジタルアーカイブという言葉が日本に生まれて約15年が経過し、デジタルアーカイブ推進協議会が閉じて3年、文化資源情報を未来につなげるデジタルアーカイブにとって、次の時代への礎となる一冊となっています。この本に込めた研谷氏の思いや展望を伺いました。(2009年6月30日 東
次世代Web技術である「HTML5」を主要ブラウザーが一斉に実装し始めている。WebサイトやWebアプリケーションの作り方が大きく変わる可能性があると同時に、ターゲットブラウザーの選択も見直す必要が出てくる。主要ブラウザーのそれぞれについて、この春の動向を見ていこう。 【関連記事】 変わるブラウザー HTML5時代が目前! 本気で学ぶJavaScript HTML5で制作したサイト「The Shodo」を解剖する IE:「9」が正念場 2年ぶりのメジャーバージョンアップを果たしたという明るい話とは裏腹に、IEは今、正念場を迎えている。4月26日にリリース(日本以外では3月14日にリリース)された「9」や、MIX11で初披露された「10」が、「6」「7」「8」と同じシェアを獲得できるかどうかは、全く分からない。 IE9はWindows Vista/7でしか動かないが、PCのOSにおけるそれら
英Sophosは英国時間2011年4月18日、米Facebookに対する公開書簡を自社セキュリティブログ「Naked Security」に掲載し、SNSサイト「Facebook」のセキュリティ強化にいっそう努めるよう強く呼びかけた。 SophosはFacebookユーザーから繰り返しセキュリティに関するトラブルの報告を受けているとして、Facebookがユーザー保護のために改善すべき3点を挙げた。1つめは、ユーザーからオプトイン(許可)の意思表示を得ないまま情報共有を行わないこと。ユーザー情報を共有する新機能を追加する場合、ユーザーがその機能の利用を望んでいると考えるべきではないと忠告している。 2つめは、アプリケーション開発者の審査を行うこと。Facebookプラットフォームには100万人以上の開発者が登録しており、不正アプリケーションやウイルスを使用した詐欺が多いのも不思議ではない状態
シャープは、XMDF 3.0(次世代XMDF)形式の電子書籍を編集するための法人向けツールを2011年7月から無償化する。出版社など商用の電子書籍コンテンツを制作する企業に幅広くXMDF形式の採用を働きかけ、同形式の電子書籍の充実を図る考え。併せて、個人向けにオフィス文書などをXMDF形式に変換できるツールも無償で提供する。 シャープが提供するのは、(1)InDesignのファイルなどを基にXMDF 3.0/2.0形式の電子書籍を作成する「XMDFビルダー」、(2)PDFとテキストファイルから画像形式(イメージ型)や画像にテキストを埋め込んだ形式(ハイブリッド型)のXMDFファイルを生成する「Hybrid Viewコンバーター」、(3)制作したXMDF形式の電子書籍をパソコンで確認する「確認用PCビューア」。これまでは一部顧客を対象としたベータ版として、「30万円前後」(シャープ)で販売し
G Data Softwareは2011年4月21日、2011年第1四半期(1月~3月)におけるマルウエアの動向を発表した。その中で、最近の傾向としてソーシャルネットワークサービスFacebookの「いいね!」ボタンを悪用するタイプのマルウエア「クリックジャック」を使った攻撃が増加していることを報告し、ユーザーに対して注意を呼びかけている。 クリックジャック(Trojan.JS.Clickjack.A)は、Webサイト訪問者に気付かせないように、外部サイトへのリンクやオブジェクトなどをクリックさせることを狙ったトロイの木馬系マルウエア。その正体は、対象となるWebサイトに埋め込まれたJavaScript製のスクリプトである。 同スクリプトは、「コンテンツを透明にできる」というHTMLのインラインフレーム(iframe)の仕組みを悪用しており、Facebookの「いいね!」ボタンを隠した(透
アクト・コンサルティング 取締役 経営コンサルタント 大手コンサルティング会社を経て、現職。 製造業、情報サービス業などの、事業戦略、IT戦略、新規事業開発、業務革新、人材育成に関わるコンサルティングを行っている。 公益財団法人 大隅基礎科学創成財団 理事。 関連著書『正しい質問』アマゾン、『イノベーションのリアル』ビジネス+IT、『ダイレクト・コミュニケーションで知的生産性を飛躍的に向上させる 研究開発革新』日刊工業新聞、等 アクト・コンサルティング Webサイト: http://www.act-consulting.co.jp JTでは、2008年より、企画IT機能の改革(作り直し)を推進している。外資系ハイテク企業の情報システム本部長であった引地久之氏を新しくIT部長に据え、三カ年の改革計画を策定し、改革を進めてきた。改革の方向は、「標準化、可視化、簡素化、全体最適」を推し進め、経営
Internet Explorer(IE)9、Firefox(FF)4と最もメジャーなWebブラウザーがこの3月、相次ぎバージョンアップした(注1)。いずれもウリは、軽量化・高速化および「HTML5」をはじめとする次世代Web技術への対応である。米マイクロソフトはそのすごさをアピールするために、Internet Explorer Test DriveというWebサイト上でIE9に最適化した次世代のWebサイトをデモしている。それらを眺め、操作してみると、なるほど、これからのWebサイトとはこういうふうになるのかというのがよく分かる。 注1 IE9のリリースは3月15日。ただし日本語版については、東日本大震災の影響により延期されており、3月末時点で正式にはリリースされていない。日本語版以外については予定通り提供されている。 現在のWebサイトの大半は、業界標準として使われている「HTML4.
>>前回 ブラウザーごとの挙動の違いを無くすのも、HTML5の本来の目的の一つ。だが、新たな標準を策定している今、皮肉にもブラウザー間の違いは拡大している。その最たる例が、動画の形式をめぐる標準化争いだ。Flashなどのプラグインを使わずに、動画を再生できるvideo要素は、HTML5のウリの一つである。ところが、そのコーデックを何にするかが決まっていない。 3月末時点で、H.264というコーデックを使えば、Internet Explorer(IE)9やGoogle Chrome、Safari上で動画を再生できる。ところが、FirefoxとOperaがH.264に対応しておらず、その代わりにogg/theoraまたはWebMというコーデックを採用している。つまり、シェア1位であるIEと同2位であるFirefoxの両方で動画を利用できるようにするためには、2種類のファイルを用意しなければなら
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く