何にでも「そうですね」だが、 何も決めない首相 何にでも「そうですね」と言うが、自分では何も決めずにぐずぐずしている。近くにこんな人物がいたら「付き合えない!」と腹が立つことだろうが、日本人にとっては残念なことながら、まさにその人が総理大臣なのだ。内閣支持率の下落も当然だろう。『朝日新聞』(12月21日朝刊)の世論調査では鳩山内閣の支持率がついに50%を割り込んだ。安倍、福田、麻生の前任三人に続いて、総理大臣の価値を月単位で減価償却するような政権はもう勘弁願いたいところだが、現在、既視感のある展開から抜け出せていない。 理由は、一重に鳩山由紀夫首相のパフォーマンスが冴えないことだ。鳩山氏は、「国民向けの顔」に不向きな小沢一郎氏に代わって、ソフトで爽やかな指導者を演じる必要があったのだが、台本が覚えられない役者のように、適切な台詞を言えずに立ち往生している。 黙秘権を行使する容疑者のように自