【ジッダ時事】安倍晋三首相は1日の「中東外交」に関する講演で、「日本は(技術協力を通じ)イスラムの寛容の精神に多くを教わるだろう」などと述べ、イスラム教国への配慮をにじませた。猪瀬直樹東京都知事が米紙のインタビューで2020年夏季五輪招致をめぐり、ライバルのイスタンブール(トルコ)を批判したことが波紋を広げていることを踏まえたものだ。首相同行筋が明らかにした。 猪瀬知事はインタビューで「イスラム諸国が共有しているのはアラーの神だけで、彼らは互いに争っている」などと発言。トルコ側は「発言は公正でない」と反発している。