大川弥生 元(独)国立長寿医療研究センター 生活機能賦活研究部 部長 *現在の連絡先: E-mail yyy-okawa@biz.nifty.jp <コピー・引用の場合はご連絡下さい> 地震・水害等の災害の後には、特に高齢者や障害のある人*では、生活不活発病になりやすくなります。 これは予防できるものです。しかしそれには、ご本人だけでなく、地域の方々やボランティアなどの支援者の方々も一緒に、工夫や支援をすることが大事です。 1.生活不活発病とは 生活不活発病は、まさにその文字が示すように、「"生活"が"不活発"」になることで全身の機能が低下する病気です。(図1) 図1 図1(拡大図・テキストデータ) 「動かないと体がなまる、弱る」というのはいわば常識ですが、高齢者や障害のある人では特にそれが起こりやすいのです。 また災害のときにも起こりやすいものです。これは避難所を利用した人だけではなく、