自民党の河井案里(あんり)参院議員(46)=広島選挙区=の陣営による公選法違反(買収)事件で、複数の元陣営スタッフが広島地検の任意聴取に対し、昨年7月の参院選の公示直前や投開票後、夫で前法相の克行衆院議員(57)=自民、広島3区=や案里氏陣営側から現金を受け取ったと認めていることが11日、関係者への取材で分かった。 夫妻側からの現金提供について、地検は元スタッフのほか、広島県内の首長や県議、市議らから任意聴取。今月9日には県議2人の関係先を家宅捜索した。地検は夫妻側が幅広く金を配り、票の取りまとめを依頼した疑いもあるとみて捜査しているもようだ。 参院選期間中に陣営スタッフとして参加していた男性は産経新聞の取材に対し、克行氏が「(参院選直前の)昨年6月下旬ごろ封筒に入った現金を置いていった」と証言。金額については明言を避けたが、「票集めに奔走した」とし、「(現金を返さず)心に隙があった」と釈