過渡(トランジェント)特性 過渡(トランジェント)特性 楽器の音は、実は意外に強烈なものです。楽器の生の音は、スパッと出ますし、また余韻を止めた音はスッパリと音が途切れます。これがそのとおりに再生できれば、「システムの過渡特性が良い」といいます。俗には、立ち上がり・立下りとも言います。元々が余韻を持った音の場合はそれで良いとして、ジャズメンがスパッと行きたいと思って、そういう音を出しているのに、システムが「いや、まぁ、ゆったりと行こうョ」と勝手にズルを決め込むのはいけません。 ピアニストの「グワーンッ」 ピアニストは、ただ単に欲求不満だから「グワーンッ」とやる(^^;)のではありません。そうではなく、その演奏の展開上、そこにその音が必要であると思い、必要十分な腕力で打鍵しているのです。ですから、録音された「グワーンッ」は、そのとおりのタッチで「グワーンッ」と再生しないといけません。ヴォー