1年余にわたった「古典教室」は最終回を迎え、講師の不破哲三・社会科学研究所所長は、しめくくりとして、「マルクス、エンゲルス以後の理論史」をテーマに講義しました。 前回の講義で不破さんは、マルクス、エンゲルスの理論と精神をつかみ、その目で変革の前途を考える努力をしている党は資本主義諸国にいまほとんどなく、日本共産党の態度は世界でも独特の地位を占めていると紹介しました。 社会主義運動は、そもそもマルクスの理論が出発点のはずなのに、なぜこうなっているのか。それには歴史があります。不破さんは、1930年代からソ連崩壊(91年)まで半世紀以上、「マルクス・レーニン主義」というマルクスの理論とは似て非なる理論体系が世界の共産主義運動の中で支配的な地位を占めるなかで、「その間違った理論体系を根本から打破しようと一貫して努力してきたのが日本共産党でした」とのべて、マルクス以後、レーニンの時代、そしてスター