日銀が導入したマイナス金利政策などの影響で、銀行の収益が悪化するおそれがあるなどとして、大手銀行、三井住友銀行の労働組合は、ことしの春闘でベースアップの要求を3年ぶりに見送る方針を固めました。 それによりますと、新年度のベースアップの要求を3年ぶりに見送るほか、一時金も今年度と比べて1%の引き上げと抑制するということです。 これは、日銀のマイナス金利政策の影響で金利が全般的に低下し、収益が悪化するおそれがあるほか、世界的に金融市場が不安定な状況が続くなど、経営を取り巻く環境が不透明になっていることが背景にあります。 三井住友銀行の労働組合では、組合員の意見を聞いたうえで最終的な要求を固め、来月下旬に経営側に提示することにしています。