深刻なドライバー不足を解消するため、宅配最大手のヤマト運輸はライバル企業に協力を呼びかけ、高速道路での共同輸送に取り組む方針を固めた。 年内にも、東名高速道路などで実証実験を行い、早期の導入を目指す。企業の枠を超えた連携によって、インターネット通販の拡大で取扱量が急増している物流インフラ(社会基盤)の維持を図る。 共同輸送は、先頭の大型トラックに他社のトレーラーを連結して高速道路を走る方式を検討している。先頭車両のドライバー1人でトラック2台分の荷物を運べるようになる。高速道路の外では各社、自社のトラックで運ぶ。 実験には現行の規制で最大の全長21メートルの連結トラックを使うが、ドライバー不足対策を後押しする国土交通省は全長25メートルの連結トラックの解禁を検討しており、将来的な活用も視野に入れている。