レーザー干渉計による重力波観測を続けている米国LIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory)は、今年の1月に観測した事象について、ブラックホール同士の衝突合体によって発生した重力波であったと発表した。LIGOによる重力波の検出は、2年ぶり3回目となる。2015年に観測された2つの事象と比べると、重力波の発生源がかなり遠くにあり、地球から約30億光年離れているという。 重力波の発生源となるブラックホール連星系の想像図。このイラストでは公転軌道面に対してブラックホールの自転軸が斜めに傾いた状態が描かれいる(出所:LIGO) LIGOは現在、ルイジアナ州のリビングストン観測所と、ワイオミング州のハンフォード観測所の2つのサイトを使って運用されている。今回の重力波事象では、1月4日の午前2時11分58秒にハンフォード観測所のレーザ