それはある晴れた4月の日に突然起こった… 2004年の4月のある快晴の日であった。私はその日、都内でとある重要顧客とのミーティングを終え、車で首都高速を走っていた。ちょうど正午のニュースをラジオで聞いていると、突然「今朝、公正取引委員会(公取委)が独占禁止法違反の疑いでインテル・ジャパンの強制調査を行いました」、というニュースが飛び込んできた。「ええっ!!」という驚きと同時に「ついにやったか」という感じがした。公取委の強制調査とはいわゆる「がさ入れ」である。車を運転中だったのでテレビのニュースの音声だけを聞いていたのだが、大会社のビルに公正取引委員会の人間がどかどかと入ってゆくテレビニュースで時々目にする光景が想像できた(いつも思うのだが、こういった官庁の強制調査の開始時期は事前にテレビ局などには知らせているのだろうか…)。 後で聞いた話だが、この日インテル・ジャパンではカスタマー向けの大
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