(CNN) 乗客乗員103人を乗せたアエロメヒコ航空機の墜落では、炎に包まれた機体から旅客が緊急脱出を余儀なくされたものの、死者は出なかった。専門家の間では、航空機事故で全員が助かるケースが普通になってきているとの指摘も出ている。 CNNの航空アナリスト、メアリー・スキアボ氏は1日、今回死者が出なかったのは航空安全の向上が進む最近の流れに合致していると指摘。こうした傾向が「例外ではなく常態になってきている」とし、航空機事故の87%では全員無事だったとする国際民間航空機関(ICAO)の統計に言及した。 スキアボ氏によると、生存率向上の背景には、衝撃耐性をめぐる研究がこの20年間で格段に進歩したことがある。「以前は、航空機が墜落すれば全員死亡するものと考えられていたが、もうそういった状況ではない」 2005年にエールフランス機がカナダ・トロントの滑走路をオーバーランした事故では、搭乗者全員が助