10日午後4時5分ごろ、東京都渋谷区代々木5丁目のビル付近から出火、ボクシングジムが入る3階建てビル延べ約150平方メートルのうち、約80平方メートルが焼けた。出火時に現場の手前を走っており、火事のために緊急停止した小田急小田原線の新宿行き上り列車(8両編成)にも延焼し、車両の屋根約15平方メートルが焼けた。乗客約300人は線路に降りて避難し、けが人はいなかった。 火災の影響で、小田急線は新宿―経堂間で約5時間半にわたって運転を見合わせ、約7万1千人に影響が出た。現場は、小田原線の参宮橋―代々木八幡間の線路脇で、民家やマンションが密集する地域。 警視庁などによると、出火の約5分後に消防から「火災が起きているので、電車を止めてほしい」と要請があり、代々木署員が現場近くの踏切の非常停止ボタンを押した。このため、列車は自動的に非常ブレーキがかかったが、緊急停車した場所が、たまたま火災現場の脇だっ