スペインの独裁政権を率いたフランコ総統のひつぎが、別の墓地に移された/JUAN CARLOS HIDALGO/POOL/AFP via Getty Images スペイン・エルパルド(CNN) かつてのスペインで独裁政権を築いたフランシスコ・フランコ総統の棺(ひつぎ)を国の慰霊施設「戦没者の谷」から掘り起こし、妻が眠る別の墓地に移す作業が行われた。この計画をめぐってスペインでは、世論を二分する論議が巻き起こっていた。 フランコ総統は1975年に戦没者の谷に埋葬されていたが、スペイン政府はこのほど、首都マドリード北部のエルパルドにあるミンゴルビオ墓地に棺を移す計画を発表していた。 移設にかかった費用は6万3000ユーロ(約760万円)。暫定政府とフランコ総統の遺族の間では、1年におよぶ法廷闘争が展開されていた。 墓の移設は昨年就任したサンチェス首相の重要公約の1つだった。一方、遺族や極右の支