月の土で栽培したシロイヌナズナ(右側)。地球の火山灰で育てたもの(左側)より成長が遅かった(研究チーム提供・共同) 米国のアポロ計画で採取した月の土で、アブラナ科の植物シロイヌナズナを育てることに成功したと、米フロリダ大チームが12日、英科学誌コミュニケーションズバイオロジーに発表した。月面で食料や酸素を供給する夢への第一歩となる成果だが、地球の火山灰で育てた場合と比べて成長は遅く豊作への道は遠そうだ。 実験では、1969~72年、アポロ11号と12号、17号がそれぞれ月面着陸した際に採取した土を使用。シロイヌナズナの種をまくと2日ほどで正常に発芽した。一方で、砂粒のサイズや組成が近い火山灰にまいた時に比べて根は短く、葉を広げるのも遅かった。 チームは、月の土が宇宙の放射線などにさらされたり、鉄の微粒子を含んでいたりしたことが影響したとみている。 アポロ計画に続く米国主導の国際月探査計画「
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