欧州連合(EU)離脱をめぐって英国議会の混乱が続く中、議事堂に居並ぶチンパンジーを描いたバンクシーの風刺画が、10月3日にロンドンで開かれるサザビーズのオークションに出品される。 出品されるのは、2009年に制作された「Devolved Parliament」という題名の作品。落札価格は最高で200万ポンド(約2億7000万円)と予想されている。 作品の中の議事堂はチンパンジーで議席が埋め尽くされている。全長は約4メートル。バンクシーがカンバスに描いた作品としては、これまでに確認されているものの中で最も大きい。オークション前の数日間は、本物の議事堂の近くにあるサザビーズの会場で展示される。 この作品は、ブリストル市立美術館が2009年に開いたバンクシー展で初披露された。同美術館は今年に入り、当初のEU離脱予定日だった3月29日に合わせて再び同作品を展示して脚光を浴びていた。 当時、バンクシ