JUGEMテーマ:青春(ヤングアダルト)小説 (このシリーズは「小説家になろう」さんにも同じ内容のものを投稿しています。小説家になろう版はブログ版よりもルビ多めです。) 物心ついた時から、父親に得体(えたい)の知れない“ 畏(おそ)れ”を抱いている。 うちの父は決して“見るからに恐いタイプ”ではない。 むしろ他人に対して愛想の良い、社交的なタイプだ。 だけど、何となく 抗(あらが)い難(がた)い。何となく、逆らえない何かを感じる。 母親に対しては普通に反発できるのに。 我ながら、不可解な心理だと思う。 そんな父は、昔から人の言うことを聞かない。 と言うより、 俺の(・・)話を聞いてくれない。 自分の中だけで勝手に物事を決めて、それを俺に押しつける。 俺の意見などまるで聞かず、父が良いと思ったものを無理矢理強要してくる。 塾(じゅく)も、空手教室も、市が 主催(しゅさい)のサマーキャンプも、