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青春小説と生き方に関するm25moriのブックマーク (6)

  • 恥知り人のプライド | 言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

    JUGEMテーマ:青春(ヤングアダルト)小説 (このシリーズは「小説家になろう」さんにも同じ内容のものを投稿しています。小説家になろう版はブログ版よりもルビ多めです。) 物心ついた時から、父親に得体(えたい)の知れない“ 畏(おそ)れ”を抱いている。 うちの父は決して“見るからに恐いタイプ”ではない。 むしろ他人に対して愛想の良い、社交的なタイプだ。 だけど、何となく 抗(あらが)い難(がた)い。何となく、逆らえない何かを感じる。 母親に対しては普通に反発できるのに。 我ながら、不可解な心理だと思う。 そんな父は、昔から人の言うことを聞かない。 と言うより、 俺の(・・)話を聞いてくれない。 自分の中だけで勝手に物事を決めて、それを俺に押しつける。 俺の意見などまるで聞かず、父が良いと思ったものを無理矢理強要してくる。 塾(じゅく)も、空手教室も、市が 主催(しゅさい)のサマーキャンプも、

  • 正解探しの怖がり鸚哥 | 言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

    JUGEMテーマ:青春(ヤングアダルト)小説 (このシリーズは「小説家になろう」さんにも同じ内容のものを投稿しています。小説家になろう版はブログ版よりもルビ多めです。) 私の父は、厳しい人だった。 間違ったことを決して許さない、四角四面な“掟の神”。 いつでも絶対の“正解”を持っていて、私が“不正解”な言動をすると、すぐ叱責された。 間違ったことをする私は、人間として正しくないのだと、人格や存在を否定された。 私は父を恐れていた。 いつも父の顔色を窺(うかが)って、ビクビク生きてきた。 出すべき答えは、 世の中にとって(・・・・・・・)の正解ではない。 父にとって(・・・・・)の正解だ。 世間的には合っていそうな答えでも、父にとって正解とは限らない。 正解を選べないと、父は機嫌を悪くする。 世の流行のアレは嫌いでコレは好き、物の考え方・感じ方、事の順番、後片付けのやり方、勉強の優先順位…

  • 世界を広げる「他視点」と「多視点」|津籠睦月

    青春SSオムニバス集「青過ぎる思春期の断片(青春断片)」は「学生時代の自分に読ませてあげたい物語」がコンセプトなのですが… そんな学生時代、自分が実際に読みたい・知りたいと思っていたのが「自分ならぬ他人の思考」「多角的な物の見方」でした。 思春期というものは、多かれ少なかれ「生きづらさ」に悩み苦しむものだと思うのですが… 自分はそんな「生きづらさ」「苦しさ」を「自分が世界を知らないせい」だと思っていました。 世間知らずで物知らずで、自分の殻に引きこもっているせいで、上手くいかない――「正解」の言動が選べず、間違った選択ばかりしてしまうのだと…。 そして「もっと世界を知ることができれば、こんなに悩んだり苦しんだりしなくて済む」と思っていました。 具体的には「自分とは違う『他人』の物の考え方」を「できるだけ多く」知ることができれば、「正解」を選べる確率が上がるのではないかと…そんな分析をしてい

    世界を広げる「他視点」と「多視点」|津籠睦月
  • 時代についていけない私は、ダメな子ですか?

    両親が共働きで忙(いそが)しかった私は、幼い頃(ころ)、よく祖父母の家に預(あず)けられた。 自分の家とはまるで違(ちが)うあの家が、私は大好きだった。 昭和に建てられた木造家屋(もくぞうかおく)は、古くて、そんなに広くはない。 けれど、その古めかしさが、何だか別の世界に迷い込んだ気分で、好きだった。 紅葉(もみじ)の模様(もよう)が入った磨硝子(すりガラス)。 玉石(たまいし)を敷(し)きつめたような、風呂場のタイル。 花柄(はながら)のホーロー鍋(なべ)。 家具も皆(みな)、古い木の色と艶(つや)があって、どっしりした存在感がある。 あの家の、あの空気感が好きだった。 そして、あの家の中に流れる、ゆったりとした“時間”が好きだった。 共働きの両親は、いつも時間に追われていた。 新しくて綺麗(きれい)だけど、綺麗過ぎて、逆に人間味(にんげんみ)を感じない家の中で、いつもバタバタ、ピリピリ

    時代についていけない私は、ダメな子ですか?
  • 八月の水底から、呼ぶ声が聞こえる。

    小学校に上がったか上がっていないかくらいの頃(ころ)、一度、プールの底に沈(しず)みかけたことがある。 夏休み、初めて行ったそのプールには、様々な形、様々な仕掛(しか)け、様々な深さのプールが取り揃(そろ)えられていた。 中には、子ども用の浅いプールと、大人用の深いプールが、真ん中で区切られているだけで、くっついているものもあった。 たくさんのプールにはしゃいで、あちこち入り回っていた俺は、大人たちが少し目を離(はな)したスキに、足の着(つ)かない大人用プールに、浮き輪も持たずに飛び込んでしまったのだ。 現在(いま)の俺なら「足が着くか着かないかくらい、ちゃんと見れば分かるだろうに」と思う。 だが、当時の俺には、そんな判断力も育っていなかった。 あるいは、興奮(こうふん)し過ぎて、冷静な判断ができなくなっていたのかも知れない。 あの時の、ヒヤリとするような感覚を、今でも覚(おぼ)えている。

    八月の水底から、呼ぶ声が聞こえる。
  • 今日の私が最悪なら、明日の私はきっとマシ | 言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜

    JUGEMテーマ:青春(ヤングアダルト)小説 (「小説家になろう」さんにも重複投稿しています。小説家になろう版はルビ多めです。) 今日の私は、最悪だった。 言うこと、やること、全部裏目に出て、空回りするばかりだった。 こういうことって、結構ある。 口をはさむタイミングとか、言葉の選び方とか、何だかいろいろ不器用で、ヘタクソで、上手くいかない。 ヘンな空気を作ってしまったり、上手く話が噛み合わなかったり……。 微笑 ( わら ) って誤魔化しながら、こっそり心の中だけで凹む。 私、ダメだ。こんなことで周りから好かれるわけない……って。 今日の私は、最悪だった。 心がささくれて、ちょっとしたことが気に障って、親の何気ない一言に、キツい言葉を返してしまった。 悪いのは私の方だって、ちゃんと分かってる。 何て嫌な子なんだろうって、自分で自分が嫌いになる。 上手く行かない日って、なぜだか、とことん上

    m25mori
    m25mori 2021/07/27
    青春ss「今日の私が最悪なら、明日の私はきっとマシ」
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