BNFとか正規表現の話を。 ミニマムなBNFと正規表現 BNF(バッカス/ナウア記法)は、プログラミング言語の構文記述によく使われるメタ構文です。もともとは、「?」(省略可能)や「*」(任意回の繰り返し)のような記号は使わなかったようです。現在の正規表現で標準的に使われる「?」「*」「+」は、なくても次のように定義可能なのです。(以下で、EMPTYはそこに何もないことです。ほんとに何も無いと分かりにくいので目印にEMPTYを使います。) // X は A? X ::= EMPTY | A // Y は A* Y ::= EMPTY | A Y // Z は A+ Z ::= A | A Z 「|」があれば「?」「*」「+」を定義できますが、その代わりに再帰的な定義になります。 「::=」の左に同じ記号が複数回登場するのを許すと、「|」さえも不要になります。 // X は A? X ::=