触媒を使い、常温で二酸化炭素からエタノールを生成する方法が発見されたという(米オークリッジ国立研究所の発表、Engadget Japanese、論文)。 これによるとカーボン、銅、窒素を成分とする触媒を使用し、CO2を溶かした水に電圧を加えることで、燃焼と逆の化学反応が発生しエタノールが生成できるという。収率は63%だそうだ。
触媒を使い、常温で二酸化炭素からエタノールを生成する方法が発見されたという(米オークリッジ国立研究所の発表、Engadget Japanese、論文)。 これによるとカーボン、銅、窒素を成分とする触媒を使用し、CO2を溶かした水に電圧を加えることで、燃焼と逆の化学反応が発生しエタノールが生成できるという。収率は63%だそうだ。
欧州原子核研究機構(CERN)が5つのクォークで構成されるという粒子「ペンタクォーク」を発見したと発表した(PC Watch、CERNの発表) とっても大変な発見かも? 大型ハドロン衝突型加速器「LHCb」を用いた大規模な実験結果から得られたもの。今まで2つのクォークからなる「中間子」や3つからなる「バリオン」という粒子は確認されていたが、4つや5つのクォークからなる粒子の存在は確認されていなかったという。
日本では、国際単位系(SI)等の、法律によって使用が認められた計量単位以外を、取引又は証明への使用することは犯罪です(罰則有り)。また、目盛などに使用が認められた計量単位以外が記載(併記を含む)された計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することも犯罪です(罰則有り)。 例えば、「インチ」を目盛などに記載したメジャーや「ポンド」を目盛などに記載した計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することは、計量法第9条 [e-gov.go.jp]によって固く禁止されています。違反した場合、50万円以下の罰金に処せられます。気軽な気持ちで違法な「メジャー」などをネットで販売してしまう愚か者 [venustap.jp]も居るようですが、逮捕されて有罪判決を受けるかもしれないので気をつけて下さい。 ちなみに、グレーゾーンが色々ありまして、不動産の契約書に、「○○坪」などと表記することは明確な犯罪で、不動産
オーストラリア・パークス天文台の電波望遠鏡が謎の電波を検知していたそうだ。この「強力なバースト信号」の正体は当初不明で、深宇宙から来たものではないかと思われていたという。しかし、その正体は電子レンジに由来するものだったという(FUTURUS、National Geographics)。 この電波は1990年代から記録されており、当初は球電光もしくは飛行機、電波望遠鏡のどこかの部品から発せられるものではないかと思われていた。しかし調査を進めた結果、これらは同時に複数の地点から発せられている可能性が分かり、その発生源は地球近くのどこかである、ということまでは突き止められていたものの、長らくそれがどこから来ているのかは分からなかったという。 その後研究者らがこの電波の発生源を見つけるためにリアルタイム電波干渉モニタを設置したところ、1月に3つの信号を検知し、その結果「電子レンジがタイマーによって
1999年、学術誌「Journal of Personality and Social Psychology」で「ダニング=クルーガー効果」なるものが紹介された。これは、「無能な人には己の無能さを認識するに必要な高い知見が欠如しているため、己の無能さを認識することができない」というものである。そのため、無能な人はその無能さに悩まされたり、混乱したり、慎重になったりすることはなく、むしろ不相応な自信を持ってしまう傾向があるのだそうだ(Slashdot、Pacific Standard)。 これは机上の空論ではなく、実際に行われた実験で証明されているとのこと。その人物が持ち合わせている知識や技術が、文章力や感情知能、論理的推論、銃の安全管理、討論、金融知識など何であろうと、いずれにしても無能な人は大概にして自分の能力を過剰に評価してしまうという結果が得られているとのこと。
全米科学財団(NSF)は、市民の科学に対する理解は民主主義にとって重要だと考えており、そのためのプロジェクトを長期にわたって行っている。そして彼らは数年前にある種の結論にたどり着いた。『市民の科学リテラシーを判定する際に、進化論を信じる信じないという質問は含むべきではない』という結論だ(Cultural Cognition Project、Cultural Cognition Project2、SAGE journals、Slashdot)。 アメリカではこうした質問は宗教的信念の尺度に近いものであり、彼らの科学の読解能力を測定することには繋がっていないというのがその理由だ。キリスト教では神が人間を作ったということになっており、進化論はその教えに反するのだ。 こうした議論が行われている背景には、アメリカ人は他の国と比べると進化論やビッグバンを信じていないということが多いためだという。200
軍事目的のために開発され、現在は腕時計やスマートフォンにも搭載されているGPS機能だが、水中での測位はできない。そのため、GPSを置き換えるものとして、イギリス国防省の防衛科学技術研究所(DSTL)が「Quantum Compass(量子コンパス)」を開発中とのこと(GPSDailyの記事、 Motor Authorityの記事、 ASCII.jpの記事、 本家/.)。 量子コンパスは潜水艦内でGPSに代わるものとして開発されており、ボース=アインシュタイン凝縮を応用することで、人工衛星を使用せず地球の磁場や重力場の情報を取得して位置を特定できるという。既にシューボックス型で長さ1メートルの軍事用プロトタイプが完成しており、潜水艦や船舶だけでなく兵士も利用できるよう小型化に注力しているとのことだ。 GPSとは異なり測位に電波を使用しないことから、量子コンパスは妨害に強いというメリットもある
ヘリウムガスをパーティーバルーンの浮揚用ガスに使用するのをそろそろやめたほうがいいのかもしれない。「持続可能な化学」を研究する、Imperial College の Tom Welton 教授の主張によれば、MRI 装置の超伝導電磁石の冷却に使用されているヘリウムガスをもっと大切に使用するべきであるとのこと。ヘリウムガスは天然ガスを産出する際の副産物であり、工業的に生産することができない (BBC News の記事、本家 /. 記事より) 。 ヘリウムガスが今日明日に枯渇するということはないものの、ヘリウムガスが枯渇してしまう前に何か手立てを講じなければ、30 年から 50 年の時間軸の中で、非常に重大な問題が起きるとしている。医療機関で欠かすことのできない MRI 装置に使用される磁石はヘリウムガスによって冷却されている。Welton 教授によれば、パーティーバルーンにヘリウムガスを使用
中央大学の国仲寛人助教が、「極小サイズのボール同士を衝突させたとき、ぶつけた速度よりも大きい速度で跳ね返ってくる」という現象をシミュレーションで確認したと発表した(東京新聞、論文要旨、シミュレーションの様子を示す動画)。 原子が700個集まった直径約100万分の3ミリのボール同士が正面衝突する様子をシミュレーションしたところ、ボールを秒速10メートル前後でぶつけたとき、反発の速度が増す現象が20回に1回程度発生したという。 20回に1回を毎回できれば永久機関? 何かの間違いな可能性大ですが...
NASA は、地球温暖化の主な原因は人為的な二酸化炭素の排出であるとする見解を公表しているが、これに対して、気候変動に懐疑的な元 NASA 職員 49 名が、こうした「極端な見解」は同局の気候調査の評判を貶めるとして、地球温暖化の主因を二酸化炭素とする立場をメディアや web サイトを通して公表することを止めるよう、嘆願書を提出したとのこと。49 名の中には、アポロ宇宙船で月面着陸した Harrison Jack Schmitt 氏や Walter Cunningham 氏が含まれる (National Post の記事、本家 /. 記事より) 。 NASA Watch の編集者 Keith Cowing 氏によれば、嘆願書を提出した 49 名のほとんどはヒューストンにあるジョンソン宇宙センターに勤務しエンジニア畑を歩んできたという。つまり「気候科学者ではない」とのこと。また NASA の
英アルスター大学の客員教授で、ECRR (欧州放射線リスク委員会) の科学委員長であるクリス・バズビー (Christopher Busby) 博士が、「放射能対策商品」を販売しているそうだ (The Guardian の記事より) 。 たとえば「ミネラルサプリメント」は 1 ボトルで 5,800 円、放射性物質による汚染を調べる尿検査キットは 98,000 円、食品検査キットは 108,000 円だそうだ。これら製品はバズビー氏の研究所やCBFCF (Chris Busby Foundation for Children of Fukushima) なる組織が関わっており、4u-Detox というサイトで購入できる。ただし、記事によると「これらのサプリメントは日本で販売されているほかのサプリメントよりも非常に高価」だそうで、たとえば似たような成分のサプリメントは 200 錠入りのボトルが
作家・ジャーナリストの日垣隆氏が、TBS ラジオ「サイエンス・サイトーク」のパーソナリティを、制作費不正流用疑惑を機に降板することになったとして Twitter でその経緯を暴露している (togetter まとめ) 。 スポンサーに恵まれ、アレゲな人を含む様々な学者の肉声を届けてきた番組が消えることになるのは残念だが、放送局がメディアの主役としての地位を失いつつある時代にあって不可避のことなのかもしれない。他方「赤字プロジェクトの穴を他プロジェクトの利益で埋める」こともありがちな業界に暮らす者にとって、考えさせられることの多い話でもあろう。 なお、一方の当事者である TBS からは本件につき 9 月 25 日時点で何の発表もない。 一方で、TBS ラジオのプロデューサである三条毅史氏が「サイエンス・サイトーク」終了の理由と経緯について述べている (Togetter によるまとめ) 。これ
お金を触ると身体的・心理的苦痛を軽減できるとの研究があるそうだ (Discovery News の記事、本家 /. 記事より) 。 この研究では複数の実験でこれを検証したとのこと。ある実験では 80 枚の紙幣もしくはただの紙を被験者に数えさせた後、50 ℃のお湯に指を浸けたところ紙幣を数えた被験者の方が感じる痛みが軽かったという。また、コンピュータゲームで「仲間はずれ」の状態を経験させられた被験者も同様に現金を数えたグループの方の苦痛が軽かった。更に「自分の持っていないお金」のことを考えると苦痛は大きくなることも明らかになったとのこと。 現実にもこれが当てはまるとすれば、社会的拒絶や身体的苦痛を経験した場合、貧困層の方が富裕層よりも苦痛を感じるということも考えられるという。ちなみに触るのは自分のお金ではなくともよいそうで、単に現金に触るだけ、またお金を沢山表示させるスクリーンセーバーを見つ
スイス、アメリカ合衆国などからなる国際的な研究チームが量子ペア間の量子的相関を画像化する技術を開発した (本家 /. 記事より) 。この技術は単一光子アバランシェダイオード (SPAD:Single Photon Avalanche Diode) を CMOS 技術に実装し、強度相関を「視覚化」することに成功したという点が新しいとのこと。 この技術を応用してボース=アインシュタイン凝縮の実証に役立てられるのではないかと考えられているとのこと。論文は New Journal of Physics に掲載されており要旨、全文ともに公開されている。 物理学を専攻していない人にも分かるような研究の背景について、Performance Agora のエントリーで著者の一人、Neil Gunther が説明している。興味のある方はこちらもどうぞ。
米プリンストン大のバート・ヘーベル氏は10日、アリゾナ州で行われた米神経精神薬理学会議で「砂糖の大量摂取は、薬物乱用と非常に似た作用を脳に与える可能性がある」と発表した。 砂糖水を大量に与えたラットでは、薬物乱用時に人や動物に見られるのと似た行動や神経系統への変化が確認され、「禁断症状や、砂糖を非常に欲しがるような長期的な後遺症の兆候さえ示した」という。 とのこと。 チョコレート依存症なんて言葉もあるように、巷間言われていたことなのですが、それがラットを使った実験で医学的に証明されたということらしいです。 わたしもときどき無性に甘いものが食べたくなるときがありますが、この記事を思い出して我慢したいと思います。ダイエットにもなるしね。
実験のためスペースシャトル「エンデバー」に乗せられ、打ち上げられた 2 匹の蜘蛛のうち、1 匹が行方不明とのこと (本家記事より) 。 科学教育プログラムの一環として、蜘蛛が宇宙で巣を張れるかを調べる実験が国際宇宙ステーションで行われる計画だった。蜘蛛は容器に入れられ、封印された状態で運ばれていたはずだが現在 1 匹しか見当たらず、もう 1 匹がどこにいってしまったかは見当がつかないとのこと。 この 2 匹、もしかして同じ容器に入れらていたのだろうか…… ? 本家についているコメントによると、クモは基本的に固形物を食べる事ができないので、共食いが発生したとしてもきれいさっぱり丸ごと食べられることはありえず、外骨格なり食い散らかしなりが残る模様。ということで SF 的解釈でもどうぞ。
二酸化炭素よりも20倍の温室効果があるといわれているメタンガスが、シベリアの永久凍土から放出されていることが調査で明らかになった(AFP BB News、The Independent、本家記事)。 International Siberian Shelf Studyの調査隊がラプテフ海と東シベリア海で測定調査を行ったところ、水面下と水面付近で高濃度のメタンガスが検出された。水面下の方が濃度が高いことから永久凍土から放出されていると考えられているとのこと。調査隊の隊長を務めるスウェーデン大学のOerjan Gustafsson博士曰く「シベリアの永久凍土には(メタンを噴出する)小さな穴がいくつもできている」とのことである。一部では基礎濃度の100倍の濃度で検出され、放出されたメタンガスが海水に溶け込むことなく泡として海面に浮上するのも確認されたそうだ。 北極圏に閉じ込められているメタンは世
すでに各紙で報道されているが、中国では3度目となる有人宇宙船「神舟7号」が、中国初となる船外活動を含む3日間のミッションを終え、28日午後5時38分に無事に帰還した(NIKKEI NETの記事、47Newsの記事)。 Reutersの記事や中日新聞の記事によると、船外活動は中国が独自開発した宇宙服で行われ、中国国旗を振ったり、宇宙船の外壁に取り付けられた固体ワックスの回収などを行ったそうだ。 中国は今回の成功を受け、2010年前後に無人の神舟8号、9号を打ち上げてドッキング実験を行い、10号では再度有人での打ち上げを行う計画だそうで、2020年を目標に独自宇宙ステーションの建設を考えているそうだ。
読売新聞の記事によると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、今後10年間、毎年1機づつ技術実証用の小型衛星を打ち上げる方針を決めたとのこと。宇宙空間での実証実験の機会を増やすことで、衛星用機器の開発期間を短縮するのが目的。 人工衛星に搭載される機器は、温度変化や宇宙線、打ち上げ時の振動などに耐え、軌道上で確実に作動することを要求される。そのため充分な実証実験が必要で、現状では実用化までに10年程度の時間がかかっているそうだ。そこで、開発コストが数億円で済む100kg級の小型衛星をH-IIAロケットに相乗りして継続的に打ち上げ、実証実験の機会を増やすことで実用化までの時間を5年程度に短縮することを狙っているそうだ。開発期間を短縮することで搭載機器の高性能化を図り、国産衛星の国際競争力を高めることが狙い。 JAXAでは過去に、技術者の人材育成と技術習得を目的として、若手職員を中心に設計と組立を
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