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artとhistoryに関するmicrotestoのブックマーク (12)

  • 戦争と芸術とプロパガンダと

    菅野完 @noiehoie 藤田嗣治の「サイパン島同胞臣節を完うす」という、サイパンでの民間人玉砕を描いた大作があるんだけど、あの絵は藤田と思えないほど精細で、グロテスクですらある。あの絵は、藤田にとって「ゲルニカ」だったんだと思う。 菅野完 @noiehoie 「サイパン島同胞臣節を完うす」の真ん中では、ライフルを口にくわえて足で引き金を引こうとする瞬間の男性が描かれ、その脇では、母親が赤ん坊の首を絞めている。ああいう絵から「国威発揚」要素なんか読み取れるはずがない。素直に観れば反戦画。 菅野完 @noiehoie 先日、あの絵を観た。張さんと二人で、藤田の「サイパン島同胞臣節を完うす」のあの巨大なキャンバスの前で立ちすくんだ。同時代の他の戦争画と並べられた藤田のあの絵は、僕たち二人を鷲掴みにした。あまりにも異彩だった。

    戦争と芸術とプロパガンダと
  • 音楽ジャーナリズム考(2) 『音楽芸術』1960-1963:日本の前衛音楽が光輝いていた時代 - 仕事の日記

    (1) 武満徹と松下眞一が入選した軽井沢の第2回現代音楽祭で、その「コンクール」は音楽之友社とのタイアップ(入選作を音友から出版)だったらしい、ということ、 (2) 二〇世紀音楽研究所の「所長」の肩書きになっていた吉田秀和さんが、音楽之友社社史によると、昭和30年代に「音楽芸術」誌の編集顧問の肩書きを与えられていたらしいこと(渡欧した山根銀二の後を受けて1954年頃から、ただし、いつまで顧問の肩書きがあったかは不明) ……というような断片的な情報からの推測にすぎませんが、60年代日の主に1930年前後生まれの当時の若手を前面に押し出した「前衛音楽」には、音楽之友社の『音楽芸術』の仕掛け、という側面があったのではないかという気がしています。 (だから悪い、と言うわけではなく、「前衛音楽」に、同人会的な運動に回収できない部分があったことは、むしろ、「前衛音楽」を社会的文脈に据える手掛かりでも

    音楽ジャーナリズム考(2) 『音楽芸術』1960-1963:日本の前衛音楽が光輝いていた時代 - 仕事の日記
  • Amazon.co.jp: Fashion at the Time of Fascism: Italian Modernist Lifestyle 1922-1943: Lupano, Mario, Vaccari, Alessandra: 本

  • 『画家と自画像』 田中 英道 | 考えるための書評集

    画家と自画像―描かれた西洋の精神 (講談社学術文庫) 田中 英道 期待していなかったが、意外におもしろかった。自画像とはたんに自分の顔を描くだけだと思っていたが、さまざまな感情や思想をこめることができる。このを読んでいると自画像ひとつにそこまで深い情報をこめられるのかと少々驚いて楽しめた。類書があればまた読んでみたいと思わせたし、再読に値するかもしれない。 画といえばむかしは宗教画が多かったのだが、画家はその聖なる瞬間に群衆のひとりや観衆のひとりとして描かれていたりした。脇でこちらをひとり見つめていたり、群衆にまぎれてひとり目線がこちらを向いていたりした。客観的・批判的な目でそれらを眺める視点を画家をもっていたのである。 しかしキリストや聖者の顔に自分の顔をしのばせるような、ときには聖者の集まりに自分を登場させたりして、画家は聖者と同一化するような時代もあらわれたのである。 自画像の中

  • 私家版 曹子建集TOP

    当サイトの目的、注意事項、 管理人の自己紹介など。 曹植の略歴、年表、 人名辞典。 現存する作品の全タイトル。 同時代の建安の七子、 曹操・曹丕の作品紹介。 参考文献紹介

  • 南米キリスト教美術とコロニアリズム « 名古屋大学出版会

    2024年4月1日出来 教育原理を組みなおす(第2刷) 松下晴彦・伊藤彰浩・服部美奈 編 A5判・並製・336頁 税込2,970円/体2,700円 ISBN 978-4-8158-1045-0 Cコード 3037 詳細を見る 2024年4月1日出来 現代アート入門(第2刷) デイヴィッド・コッティントン 著/松井裕美 訳 四六判・並製・224頁 税込2,970円/体2,700円 ISBN 978-4-8158-1009-2 Cコード 3070 詳細を見る 2024年4月1日出来 科学技術をよく考える(第6刷) 伊勢田哲治・戸田山和久・調 麻佐志・村上祐子 編 A5判・並製・306頁 税込3,080円/体2,800円 ISBN 978-4-8158-0728-3 Cコード 3040 詳細を見る 2024年1月19日出来 アメリカの人種主義(第2刷) 竹沢泰子 著 A5判・上製・516頁

  • 『悪魔とダニエル・ジョンストン』−人が底辺に達したとき機能する芸術と信仰について - kuriggen’s diary

    去年公開されたドキュメンタリー映画であるが、最近DVDになって並んでるのを見たので借りた。ダニエル・ジョンストンというのは、アメリカの風変わりなアーティストである。彼は、一つは音楽を作っていて、もう一つはイラストを描いていたりしている。音楽家としては奇妙な評価を受けているが決して売れたことはない。マイナーに音楽活動している。大手レーベルから契約してアルバムも出したが、それは殆ど売れなかった。しかし彼の曲をカバーするものの中には、トム・ウェイツやニルヴァーナがいたりする。ニルヴァーナのカート・コバーンは、彼のイラストが入ったTシャツを着てステージにも立った。 今時の言い方で言えば、彼はいわば引きこもり系のアーティストで、躁で、精神を患っている感は明らかに見受けられる。アート以外には、何をやっても全然ダメな男である。カート・コバーンが好んだ彼のイラストの柄は、カエルである。カエルの顔に、目玉

    『悪魔とダニエル・ジョンストン』−人が底辺に達したとき機能する芸術と信仰について - kuriggen’s diary
  • ベロ藍と北斎の、そしてガガーリンの青 - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

    「プルシャン・ブルー」という顔料があるわけですよ。翻訳すると「プロシアの青」。別名「ベルリン・ブルー」、日語にすると「ベロ藍」。 だいたいここを見てもらうと、それがわかります。 →美の巨人たち:世界を巡った“危険な色”『プルシャンブルー』 一両で米がおよそ150キロ変えた時代に、一斤、およそ600グラムが三両もした南蛮渡来の青、ヘロリン。それがプルシャン・ブルーだったのです。今までにない鮮やかさ・・・。しかしその値段では、江戸庶民が買う浮世絵には、到底使えませんでした。 この時、葛飾北斎が、ヘロリンころプルシャン・ブルーを使って描いた作品こそ、浮世絵の最高傑作のひとつ、「富嶽三十六景」。中でも最もその青が美しいのが、この「凱風快晴」。 この浮世絵シリーズが、世界の美術史までも大きく変えることになるのです。 1807年に輸入された時の金額は、600グラム、銀200匁以上しました。 それは金

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  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    うまくいかない日に仕込むラペ 「あぁ、今日のわたしダメダメだ…」 そういう日は何かで取り返したくなる。長々と夜更かししてを読んだり、刺繍をしたり…日中の自分のミスを取り戻すが如く、意味のあることをしたくなるのです。 うまくいかなかった日のわたしの最近のリベンジ方法。美味しいラペを…

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  • 2007-02-10

    鶴見俊輔『漫画の戦後思想』を読んでいるんだけど面白いね。 これを読んで知ったことだけども、宝塚ってのは人工都市でさ。人工的というか人の手で構成されたユートピアというか。その上に何が建ったかといえば、倒錯劇場だ。安易な物言いだけど、構成された物語の上で倒錯劇をやった手塚治虫が宝塚に生まれたのは必然ってものかもしれない。 大城のぼる『愉快な鉄工所』を最近読んだのだけど面白かった。何が面白いのかといえば、その破綻っぷりである。「鉄工場」のディテールを延々と描き、物語の当初の目的は忘れ去られ、ブツンと終わる。勿論これは雑誌連載ではなくて「描下ろしの単行」として描かれたものなので、この非構成っぷりは見事だ。 さて『愉快な鉄工所』の舞台の満州も人工物だ。暴論だが、大城のぼるはディテールへの倒錯によって構成力のない『愉快な鉄工所』を描き、構成力のある「満州」に対置させた。手塚はその手に「倒錯」を持ちな

    2007-02-10
  • ミュシャが単なる萌え絵描きの元祖だと思っていたら大間違いだ :Heartlogic

    ミュシャが単なる萌え絵描きの元祖だと思っていたら大間違いだ アルフォンス・ミュシャといえば、ああいう絵を描いていた人、というぐらいの認識しかなかった。だから当然女と花とおいしいものに囲まれて愉快な一生を送ったんだろ、ぐらいのイメージを持っていたのだけど、そんな無根拠かつバカな思い込みは大間違いだった。この前に行ったミュシャ展で、その人生に大いに興味が湧いた。 おおざっぱに言って、自らの最も得意な一芸を磨き、都会で大成功して、晩年は故郷のために尽くした、というのがミュシャの人生だ。細かい部分は調べきれていないのだが、私にはじつに理想的な一生だと映る。 (1)偶然のチャンスを掴んで大出世 1860年、モラヴィア(現在のチェコ)に生まれたミュシャは、絵は得意だが勉強はダメ、というパッとしない少年時代を過ごしたようだ。19歳でウィーンの舞台装置などを作る工房に就職し、おそらくは今でいう「大道具さん

  • 総統万歳 - 読んだから書いた

    CALL英語、市役所、会議、会議。 ディズニーとライバルたち―アメリカのカートゥン・メディア史 作者: 有馬哲夫出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2004/05/01メディア: 単行購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (4件) を見るディズニーのサウンドトラック先行方式とか、フライシャーのロトスコープ、ラオウル・バレのフランス流切り紙式アニメなど、テクニックの基情報がたっぷり読めるのがすごく便利。フライシャー兄弟は、あとから音を入れてもキャラクターの動きが音とあっているように見せかけるために、ポパイのたえまない上下動の動きを導入した、とか。サリヴァン・プロが1915〜1916に「ちび黒サンボ」のアニメーション版「サミー・ジョンシン」を作っていたこと、初期のフェリックスはそのイメージと重なっていたこと、ははじめて知った。 よく知られてることなんだろうが、カン

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