派閥のパーティーを利用して裏金づくりをしていた自民党の二階俊博元幹事長。二階事務所は、同氏の資金管理団体「新政経研究会」が政治資金収支報告書に記載していなかった裏金の「使途」を公表(14日)しました。2020年からの3年間で書籍を計約3470万円分も購入したとしています。公表資料を読むと、不可解な点が浮かび上がってきます。(三浦誠) 二階事務所がメディアに公表した資料によると、3年間で17種類の書籍を計2万7700冊、約3470万円分を購入しています(表参照)。購入数が最も多いのは『ナンバー2の美学・二階俊博の本心』で、5000冊、計1045万円でした。 日本図書館協会の統計によると、公共図書館の22年の資料費は1館あたり平均約836万円です。二階氏は平均的な図書館を上回る数を購入していたことになります。 「まともな購入の仕方ではない」というのは、政治家の本に携わった経験がある出版関係者で