陸上自衛隊の湯浅悟郎陸上幕僚長(当時)が2019年の講演で「反戦デモ」を「国家崩壊へ向かわせてしまう」などと敵視した講演内容について防衛省が事前に把握していたことが本紙取材で明らかになったことを受け、鬼木誠防衛副大臣は13日の衆院外務委員会で、日本共産党の穀田恵二議員の追及に事実を認めました。 穀田氏は「自衛隊員が職務に関係する意見を部外に対し発表する際、あらかじめ文書をもって届け出る」との防衛大臣の「通達」を明らかにした上で、湯浅氏が19年の講演で安保法制発動の対象である「グレーゾーン事態」に「反戦デモ」を位置付けていたことを把握していたのかと追及。鬼木氏は「反戦デモの記述があったことは承知していた」と認めました。 鬼木氏は6日の同委員会で「反戦デモをグレーゾーン事態に位置付けたことはない」として事実関係の調査を拒否していました。穀田氏は「講演内容を事前に把握していたから拒否したのだ」と