紀藤正樹弁護士ら全国霊感商法対策弁護士連絡会が12日、都内で会見を開き、安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者についてコメントした。山上容疑者は、母親が宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」信者で多額の献金を繰り返し、生活が破綻。同団体に恨みがあり、関連団体のイベントにメッセージを送るなどしていた安倍氏をターゲットにしたとみられている。 【写真】信者に3000万円で販売しているという「聖本」 会見の冒頭では出席者が安倍氏に対して黙とうした。紀藤氏は山上容疑者の行為は許されないものとした上で「背後には(旧)統一教会の過酷なノルマがあって、家族が崩壊した、それが怨恨(えんこん)につながった可能性がありますよね。憤りの対象は個々の信者とかに向けられるべきじゃなく、巨悪に向かうべきだと思います」と語った。さらに「彼らは反省と言いながら同じことを続けるんです。反省と言いながら過去の罪は清算し