1月28日より公開される『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の監督、ウェス・アンダーソンが、出演俳優やスタッフたちに「ぜひ、これを観るべし」とオススメした作品をここに紹介。自らのプロダクションやイマジネーションソースを公表してくれるウェス。それは、ウェス作品が映画制作過程までも観客の興味を呼び起こし、彼の「アタマの中」で何が起きて、どんなクリエイティブがなされているのかを知ることが愉しいからでもある。映画史に残るクラシックな名作からドキュメンタリーまでユニークなリストアップは、『フレンチ・ディスパッチ』を2倍3倍濃く味わうための助けになるはず! 『素晴らしき放浪者』 フランスの印象派を代表する画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男である映画監督、ジャン・ルノワールへのウェス・アンダーソンの敬愛は広く知られている。特に1935年の犯罪映画『トニ』