首都圏や関西で「ヒューマントラストシネマ」などの映画館を展開する東京テアトルは、近く鑑賞料金を値上げする方針だ。太田和宏社長が2019年3月期決算会見で明らかにした。現在の料金1800円(一般、内税)からの値上げ幅については「検討中」とし、時期は「(10月予定の)消費増税の前になりそう」と話した。大手の値上げが相次いでいることに加え、増税分を転嫁することなどが理由だという。 映画各社の一般料金は1800円で横並びだったが、すでにシネコン大手のTOHOシネマズが、6月から100円値上げして1900円にすると表明。大手の東映系や松竹系、「109シネマズ」の東急レクリエーションもほぼ同様の値上げを発表した。ミニシアターの東京テアトルも追随することで、小規模な映画館も含めて値上げの動きが続きそうだ。(森田岳穂)