2—2.「大胆なビジョン×高速のPDCA」へのこだわり 1点目に、米中のメガテック企業が優れているのはビジネスのやり方です。4月にはGAFA、BATH、8社の分析をした本を日経新聞社から出しましたが、8社のビジネスの共通点、あるいは日本の大企業との決定的な違いになっているのは、彼らのビジネスのやり方は最初に大胆なビジョンを立てるところから始まるというところです。大胆なビジョンというのは、言い換えると、自分たちの事業を通じてどういう社会的課題と対峙するのか、自分たちが新たに、まだ世の中にはない価値を、自分たちの事業を通じてどのように提供するのかを最初に定義するということ。 例えばグーグルであれば、昨年の12月に自動運転タクシーを既に社会実装していますが、相当前から自動運転を実現すると大胆なビジョンを立てていた。しかし、彼らにとっては自動運転自体も手段に過ぎない。何が目的・ビジョンかというと、